2017

08

27

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首洗い滝. 内藤了



よろず建物因縁帳

八角神社の裏の地図にはない首洗い滝。住人は恐れて滝には近寄らないが、
若者は祟りを恐れず滝に入ってしまう。広告代理店に勤務する春菜は上司の
井之上と共に若者の救助に加わったが、滝壺から引き揚げた若者は顔を削り
取られ死亡していた。事故の瞬間、滝には女の顔が浮かび子守唄が聞こえた
という。八角神社と滝近くに刻まれた隠温羅流の印。滝は浄化を求めている。
業を祓うべく、仙龍は動く。

本作は行動が早いです。一気に全員が集められ、一気に調べ出し、一気に
対策が練られ、等々。滝も仙龍の守備範囲とは驚きました。よろず建物とは、
よろず>建物、よろずに比重がかなりあると気付きました。一つ心配な事は
これは一地域の話がシリーズになっていますので、ネタが。。。それとも世は
一つの地域に禁忌は数多くあり、気付いていないだけなのでしょうか。

シリーズ情報: 鬼の蔵. 首洗い滝. 

高沢春菜: 広告代理店営業、主に博物館の展示計画に携わる
守屋大地: 曳き屋師、隠温羅流導師、鐘鋳建設社長、仙龍の号を持つ
崇道浩一: 法被前の駆け出し、同社新入社員、文化人類学の修士を持つ
小林寿夫: 民俗学者、歴史民俗資料館学芸員、元教授
加藤雷助和: 三途寺に勝手に住み着いた和尚

2017

08

24

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どこの家にも怖いものはいる. 三津田信三



向こうから来る 母親の日記/異次元屋敷 少年の語り/
幽霊物件 学生の体験/光子の家を訪ねて 三女の原稿/
或る狂女のこと 老人の記録

全く別の二つの話なのに、どこか妙に似ている気がして仕方がない…
自分のファンであり全く他分野の編集者である三間坂から、ある母親の
日記と少年の速記原稿を渡された。それらを読むのを避けているうちに
三間坂から三つ目の話を見付けたと連絡が入る。三津田は意を決して、
一連の話に取りくむ。やがて、四つ目五つ目の話までが見付かる。

土地も時代も書いた人物にも全く共通点がない話に、妙な引っ掛かりを
覚え、互いに調べる中に話と重なる怪異が起こります。そこは怪談好き
作家シリーズなので経験値から怪異も回避できるようですが、行くところ
まで行ってしまった悲惨さがないので、少し物足りないですね(笑)。

三津田信三: ホラーミステリ作家
三間坂秋蔵: 河漢社編集者

2017

08

20

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リバース. 相場英雄



三知設立以来の大きなミスにより、西澤は目白署刑事課に、清野は麻布署
刑事課に飛ばされた。目白署管内の百貨店で万引きを働いた老女の話から
西澤は詐欺の端緒を掴む。やがてそれは清野へ、清野から三知へと大きな
詐欺事件の立件とつながっていく。「総員、着手せよ」真藤の声が響く。

西澤が目白署に飛ばされて2ヶ月後、「絶対に本部に戻って気概でやれ」と
大岩に言われた言葉を肝に銘じ、調べるほど怒りを増す卑劣な詐欺事件を
西澤は追います。一方で、これまたシリーズとして有り得ない展開が起こり、
次作が楽しみでもあり、苦しくもありです。

警視庁刑事部捜査二課第三知能犯目白署(三知)
西澤辰巳: 異動して3年目の警部補
真藤勝: 第三知能犯捜査係長、警部
清野卓: 行動確認班、警部
大岩茂樹: 定年退職した三知OB
小堀秀明: 西澤より年下のキャリア、警視

シリーズ情報: ナンバー. トラップ. リバース. 

2017

08

16

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誘神. 川崎草志



中学を卒業した柊一は両親を相次いで亡くし、一人父からツゲサンを継ぐ。
一方、幼い頃に母を亡くし、父・保と弟・大樹の三人で暮らす大学生の沙織。
安曇は「文明の終焉」「ヒトの終焉」を、妻と子を殺害された前後に上梓した。
東南アジアで新型インフルエンザが拡大し、沙織は家族と共に母の生家に
疎開することにしたのだが、その隣村から日本第一号の発症疑いが。

前作の二年後(炭疽菌騒動が前作なのであれば・笑)のようです。疎開先は
柊一の隣村。安曇は柊一を訪問し、沙織達は疎開途中で柊一と出会います。
全く別のこの三要素は一つの物語となったかというと、今まだという感じです。
出会ってはいるのですが、まだまだ絡みが浅く、今後に期待です。

シリーズ情報: 疫神. 誘神. 

2017

08

13

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ANAの謎とふしぎ. 秋本俊二 監修



ANAの魅力/ANAの路線・ダイヤ/ANAの航空機のふしぎ/
ANAの空港・施設・サービス/ANAで活躍する人/
ANAの歴史/ANAのトリビア

背表紙には秋本俊二氏監修、ANA協力、造事務所編と書いてあります。
見開き一項目で、機体やスタッフまでをマニアックに解説されています。
いつも思いますが、本当に詳しいですし、そこに愛があります。

2017

08

09

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パンドラ 猟奇犯罪検死官 石上妙子. 内藤了



法医学部大学院生の石上妙子は司法解剖も行う。軽井沢で発見された遺体は、
口腔内部には遺書の一部が付着していた。後日、死体検案書を確認した刑事が
法医学教室を来訪、刑事一年目の厚田からこの件が連続殺人の可能性がある
ことを聞く。同時に、妙子は新聞や週刊誌から10代少女たちの連続失踪事件を
知り、英国から招聘した法医昆虫学者の世話をしながらも、捜査協力を行う。

猟奇犯罪捜査班、死神女史の名を持つ石上妙子のスピンオフ作品です。いやぁ
同時期に厚田刑事とサー・ジョージに出会っているんですね。結末が想像できる
だけに、どこまで進むのかが楽しみでした。伏線なのか、既に気付くべきなのか。
な部分もありますが、全作読み直しは…。若い厚田刑事をもっと見たいですね。

石上妙子: 東京大学法医学部死因究明室大学院生
厚田巌夫: 警視庁西新井警察署刑事
サー・ジョージ: 客員教授、法医昆虫学者

2017

08

06

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自分を愛しすぎた女. 大石圭



特別と思われたい、沢山の視線を集めたい、羨ましがれたい。そんな脅迫的な
観念に花梨は囚われ続けている。オーディションに一度も受かることがなくても
両親の離婚で裕福な生活とは遠くなっても。現在はプロダクションにも所属せず
派遣社員として働く花梨が、陥った罠の先にあった悲劇とは。

少なからず誰にでも、天から何か降ってこないかと思うことがあるのではないで
しょうか。花梨はそれが異常に強く、時に気付く機会がありながらスルーします。
徐々に自らを追い詰めてきます。厳しく言われても、気付けるって大切ですね。

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