2013

12

13

コメント

人形遣いの影盗み. 三木笙子



びいどろ池の月/恐怖の下宿屋/永遠の休暇/妙なる調べを奏でよ/
人形遣いの影盗み/美術祭異聞

政界の要人である田無代議士夫人の影が盗まれ、高広の義母に相談が持ちかけられた
製糖会社の仁井田社長邸の専用劇場を見に行った際、杮落しのために爪哇から来ている
影絵芝居一座の長に影を盗まれ、以来、暗い寝室に閉じこもっているという。義母のため、
動き出した高広と礼は、この件に怪盗ロータスを想う。(人形遣いの影盗み.より)

帝都探偵絵図シリーズ第三弾です。「恐怖の下宿屋」「永遠の休暇」など、今までにない
ブラックなタイトルに横溝的展開を勝手に連想、綺麗に裏切られました(笑)。第一弾収録
「怪盗ロータス」でデビュー、その後音沙汰なかったロータスが、表題作で再登場します。
今回あまり前面に出ませんが、意外な人物との絡みがあり、今後大きく展開しそうです。
高広の下宿先や森恵の学校の話もアリ、盛り沢山の一冊です。

帝都探偵絵図シリーズ: 人魚は空に還る. 世界記憶コンクール. 人形遣いの影盗み.

里見高広:編集長以下二名、至楽社の雑誌記者
有村礼:帝都随一といわれる絵師
安西省吾:東京地方裁判所検事

2013

12

04

コメント

世界記憶コンクール. 三木笙子



世界記憶コンクール/氷のような女/黄金の日々/生き人形の涙/月と竹の物語

高広の通う質屋は、友人となった兎川博一と父親が店を切り盛りしている。物覚えがよく
近所で「帳簿いらず」と言われている博一が、記憶力で世界一を決める勝負はあるのかと
高広に聞いてきた。破格で引き受けた副業が、実は悪事ではないかと心配になったのだ。
その話に礼はいつもの如く、高広に解決を求める。(世界記憶コンクール.より)

奇天烈なコンクールと質屋の構造からホームズの一編を連想し、高広に解決をせがむ礼。
落とし所は目新しくはないですが、明治の香りと相俟って安心して読める連作短編集です。
全作収録「点灯人」に登場した森恵の成長が見られる一編、高広と礼の出会いがイキナリ
登場する一編など。シリーズの厚みを感じさせる一冊でした。

帝都探偵絵図シリーズ: 人魚は空に還る. 世界記憶コンクール. 
里見高広:編集長以下二名、至楽社の雑誌記者
有村礼:帝都随一といわれる絵師

2013

11

23

コメント

人魚は空に還る. 三木笙子



点灯人/真珠生成/人魚は空に還る/怪盗ロータス/何故、何故

明治40年代。至楽社に勤める雑誌記者・里見高広と、帝都随一の絵巧者との
呼び声も高い有村礼は、北の海から人魚を連れてきたと話題の見世物小屋を
訪れた。だが、富豪に売られることになったその夜、観覧車に乗りたいと願った
人魚は、観覧車の頂上で客車から消えてしまう。(人魚は空に還る. より)

本を裏返せば、心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、探偵物語の文字。
となれば、ホームズ=礼、ワトソン=高広と思いますよ。今までの経験?から。
ですが、本シリーズは逆なのです。高広の視点で記述されていますが、彼が
探偵なのです。頭脳も美貌もあるホームズと平凡すぎるワトソンのバランスが
あまりにもなミステリに、引き気味のワタクシにはいい感じのバランスでした。
バランスのとれた登場人物に、時代の香りもオイシい短編集です。

帝都探偵絵図シリーズ: 人魚は空に還る. 
里見高広:編集長以下二名、至楽社の雑誌記者
有村礼:帝都随一といわれる絵師

プロフィール

シカフ

Author:シカフ
シカフ衛星Cへようこそ!

日本ブログ村

カテゴリ

カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索フォーム

軽量 ページネーション

Designed by

Ad