2014

04

18

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様子を見ましょう、死が訪れるまで.春日武彦



精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿

黄色の研究/ピープ・ショー/樹源夢/屋根裏の散歩者/大晦日

灰田砂彦が墓地から走り出たら、個人的な情報と思い出が記憶が脱落していた。記憶を甦らせない方がいい。心の声に従い、宿無しとなって数日後、脈に触れると相手の欲望を感知できる能力に気付いた灰田は、味噌屋で出会った精神科医の白旗慎之介、中野ブロードウェイで開業する彼のクリニックで働くこととなった。

春日センセ、さすがの新作です。中野ブロードウェイでクリニックを営むナルシストの精神科医と、その助手で記憶喪失者の私。登場人物を読むだけで、期待の嵐です。月村総研なるものも登場し、この連作短編の終焉はどうなるんでしょう。思うところもあるのですが、ハズレているかなぁ。春日センセ節は変わらず、オススメです。

2012

11

25

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緘黙.春日武彦



緘黙:心理学および精神医学用語。構音や発声の機構には障害がなく、また大脳・言語。領域の損傷がないにもかかわらず、沈黙を守り続ける状態を指す。正常域の知能を持つ成人においては、一切喋らない全緘黙が長期間持続することはきわめて稀とされる。

「こだま」だけが短時間停車する、辺鄙な土地にある精神病院。その五百頭病院に女優のマネージャーが訪れた。女優の実兄が15年間、仏壇の前に寝転んだまま喋らないという。翌日、世界最長15年の緘黙症例が五百頭病院に運ばれてきた。三人の個性的な医師、津森慎二、大辻旭、蟹江充子。彼らは喋らせることが出来るのか、また沈黙の理由とは?

春日センセの初長編小説です。いや素晴らしい、大笑いです。患者もですが、世界最長の緘黙記録患者を治療する三人の医師たちが、更にその上を行く個性の持ち主で、あまりに個性的なので、「この三人の医師が、精神科医だと思い込んでいる患者というオチでは?」と、途中まで疑っていたほどでした。それだけ白状して、あとは是非とも読んで頂きたい。

2011

04

19

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しつこさの精神病理.春日武彦



江戸の仇をアラスカで討つ人

不条理感と被害者意識/執着と時間間隔/恨みの矛先と「心の」収支決算/恋愛ストーカーが見る「永遠」/消極的復讐/心の安らぎはどこにあるか

一言で言ってしまうと、異常なしつこさはアブナいと。何かが勃発した時は、全て他人が悪いのではなく自分も見返り、多々突っ込みたくなることがあろうとも感情的には忘れることが、自分も健やかに生きる道であると再確認致しました。難しい時もありますが・・・いえ決して、加齢によりモノが覚えられなくなった自分をフォローしているわけでは。

症状の例えに、小説の登場人物が何人も出てきます。読みたい本が増えました。

2011

04

10

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精神科医は腹の底で何を考えているか.春日武彦



赤ひげ医師・熱血医師・愚かな医師/相性ということ/技術と人柄/優しさと支配/物語・心・世界/偽善と方便/幸福・平穏・家族/100人の精神科医リスト

精神科医の発想など、実在する人物そのまま、あるいは性格や人格の一部分を誇張して一人の医師とカウントし、百人の医師のデリケートで誤解されかねない要素が列挙されております。春日センセの精神科医としてのスタンスが仄見えてステキです。

2011

03

21

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無力感は狂いのはじまり.春日武彦☓平山夢明



「狂い」の構造2

無力感が人を狂わせる/犬吠え主義者たちの饗宴/鬱と暴力と死体/正論という狂気/ゲスさが足りない!/の全五章で構成されています。

精神科医・春日武彦氏と、作家・平山夢明氏の対談集第2弾です。第2弾が刊行されていたなんて!気付いたら、即読みです。春日センセの、あのばっさり感は元外科系だったからなのでしょうか。自己肯定の出来ていない人は、基本的に自分を被害者だと規定する。地球空洞説に匹敵するような空虚感を抱えているので、万事がそこに吸い込まれる。等々、ばっさり切った後、無力感をどう認めどうごまかすかが大切だと説いております。因みに、平山氏は締め切りを守るという「無力感」にいつもうちひしがれているようです。

一番感銘を受けた件は、「ゾウに感謝される」ところの件ですね、うっとりw春日センセのオススメ本が沢山出てきますので、順次読んでいかなくては。

春日センセ対談シリーズ情報:「狂い」の構造. 

2009

03

08

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本当は不気味で怖ろしい自分探し.春日武彦



「狂い」の構造」を読んで以来、ワタクシ達は春日武彦センセブームなのです。何とも不思議な一冊です。春日センセによると、「自分探しに駆り立てられずにはいられなくなるような精神を題材に、エッセイと小説とを合体させて書き上げた本」であるとのこと。春日センセは現役自体、毎日遭遇していただろう、この世界。予備軍には、私達も日々、何人か会っていますね。

2009

01

24

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屈折愛.春日武彦



あなたの隣のストーカー

底なしの執拗さでまとわりつき、被害者の生活を破壊するストーカー。「「狂い」の構造」で、すっかり春日センセファンになってしまったのです。対談のようにべらんめぇ調ではありませんが、ストーカーやそこに至る病理が深く鋭く分析された、見破り回避するための参考書です。

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