2012

11

25

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緘黙. 春日武彦



緘黙:心理学および精神医学用語。構音や発声の機構には障害がなく、また大脳・言語
領域の損傷がないにもかかわらず、沈黙を守り続ける状態を指す。正常域の知能を持つ
成人においては、一切喋らない全緘黙が長期間持続することはきわめて稀とされる。

「こだま」だけが短時間停車する、辺鄙な土地にある精神病院。その五百頭病院に女優の
マネージャーが訪れた。女優の実兄が15年間、仏壇の前に寝転んだまま喋らないという。
翌日、世界最長15年の緘黙症例が五百頭病院に運ばれてきた。三人の個性的な医師、
津森慎二、大辻旭、蟹江充子。彼らは喋らせることが出来るのか、また沈黙の理由とは?

春日センセの初長編小説です。いや素晴らしい、大笑いです。患者もですが、世界最長の
緘黙記録患者を治療する三人の医師たちが、更にその上を行く個性の持ち主で、あまりに
個性的なので、「この三人の医師が、精神科医だと思い込んでいる患者というオチでは?」
と、途中まで疑っていたほどでした。それだけ白状して、あとは是非とも読んで頂きたい。

2011

04

19

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しつこさの精神病理. 春日武彦



江戸の仇をアラスカで討つ人

不条理感と被害者意識/執着と時間間隔/恨みの矛先と「心の」収支決算/
恋愛ストーカーが見る「永遠」/消極的復讐/心の安らぎはどこにあるか

一言で言ってしまうと、異常なしつこさはアブナいと。何かが勃発した時は、全て他人が
悪いのではなく自分も見返り、多々突っ込みたくなることがあろうとも感情的には忘れる
ことが、自分も健やかに生きる道であると再確認致しました。難しい時もありますが・・・
いえ決して、加齢によりモノが覚えられなくなった自分をフォローしているわけでは。

症状の例えに、小説の登場人物が何人も出てきます。読みたい本が増えました。

2011

04

10

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精神科医は腹の底で何を考えているか. 春日武彦



赤ひげ医師・熱血医師・愚かな医師/相性ということ/技術と人柄/優しさと支配/
物語・心・世界/偽善と方便/幸福・平穏・家族/100人の精神科医リスト

精神科医の発想など、実在する人物そのまま、あるいは性格や人格の一部分を誇張して
一人の医師とカウントし、百人の医師のデリケートで誤解されかねない要素が列挙されて
おります。春日センセの精神科医としてのスタンスが仄見えてステキです。

2011

03

21

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無力感は狂いのはじまり. 春日武彦☓平山夢明



「狂い」の構造2

精神科医・春日武彦氏と、作家・平山夢明氏の対談集第二弾です。
無力感が人を狂わせる/犬吠え主義者たちの饗宴/鬱と暴力と死体/
正論という狂気/ゲスさが足りない!/の全五章で構成されています。

第2弾が刊行されていたなんて!気付いたら、即読みです。
春日センセの、あのばっさり感は元外科系だったからなのでしょうか。
自己肯定の出来ていない人は、基本的に自分を被害者だと規定する。
地球空洞説に匹敵するような空虚感を抱えているので、万事がそこに吸い込まれる。
等々、ばっさり切った後、無力感をどう認めどうごまかすかが大切だと説いております。
因みに、平山氏は締め切りを守るという「無力感」にいつもうちひしがれているようです。

一番感銘を受けた件は、「ゾウに感謝される」ところの件ですね、うっとりw
春日センセのオススメ本が沢山出てきますので、順次読んでいかなくては。

春日センセ対談シリーズ情報: 「狂い」の構造. 

2009

03

08

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本当は不気味で怖ろしい自分探し. 春日武彦



「狂い」の構造」を読んで以来、ワタクシ達は春日武彦センセブームなのです。
何とも不思議な一冊です。春日センセによると、「自分探しに駆り立てられずには
いられなくなるような精神を題材に、エッセイと小説とを合体させて書き上げた本」
であるとのこと。春日センセは現役自体、毎日遭遇していただろう、この世界。
予備軍には、私達も日々、何人か会っていますね。

2009

01

24

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屈折愛. 春日武彦



あなたの隣のストーカー

底なしの執拗さでまとわりつき、被害者の生活を破壊するストーカー。
「狂い」の構造」で、すっかり春日センセファンになってしまったのです。
対談のようにべらんめぇ調ではありませんが、ストーカーやそこに至る
病理が深く鋭く分析された、見破り回避するための参考書です。

2009

01

07

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「狂い」の構造. 春日武彦・平山夢明



~人はいかにして狂っていくのか?~

精神科医・春日武彦氏と、作家・平山夢明氏の対談集です。
「面倒くさい」が「狂い」のはじまり/バルンガ病の人々/"雑"な狂人たち/
"ハイ"になってしまった人々/殺す狂人たち/の全五章で構成されています。

面白くも感慨深い一冊でした。「活字狂想曲」と、作年の面白本ツートップに
挙げたいところでしたが、拠所ない事情により泣く泣く中断したため、今年に
突入してしまいました。きっと、今年末まで上位にいると思われます。

狂いは面倒から始まるそうで、平山氏が書けなくなった時に春日氏に受診し、
言われた言葉が「部屋を掃除しろ」であったと。そして、徹底的に掃除して6作
書き上げたそうです。ワタクシも掃除しました。オモシロ&オススメ本です。

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