2015

05

05

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のぞきめ.三津田信三



序章/覗き屋敷の怪/終い屋敷の凶/終章

私が編集者だった頃、利倉成留が学生時代に貸別荘地でバイト仲間と怪異に巻き込まれた話を聞いた。そして作家になり、憑き物信仰を調べるうちに市井の民族研究者であった四十澤想一から、彼の体験談を綴ったノートを譲り受ける。私は、十数年の時を経て同じ村で起きた二つの怪異譚を収集したのだ。だが、それは二つの怪異の元凶にふれることだった。

作家三津田信三シリーズと思うのですが、いつものように名乗らないんですよ。この世界も入り組んでいるので油断できません。序章では二つの怪異譚を手に入れた経緯、二つの体験談、終章にはこの怪異のある謎を探ります。ホラーとミステリの融合ですが、ゾクゾクは若干ユルいかもです。

覚書:
編集者から作家になった私、作家三部作や刀城言耶シリーズを執筆
奈良の杏羅町の拝み屋(死相学探偵シリーズの?)
侶磊村筆頭地主、北磊の砥館家、創め屋敷
南磊の鞘落家、終い屋敷

2014

06

15

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五骨の刃.三津田信三



死相学探偵 4

無辺館のパーティで起こった、五種類の凶器による残忍な無差別連続殺人。未解決のまま約半年が過ぎたある夜、徳代と柚璃亜は無辺館に入り込み、徳代にのみ死相が現れる。一方、パーティ出席者の一人が不審な死を遂げ、黒捜課・曲矢刑事も事件に関わる。徳代と黒捜課、双方からの依頼を受けた死相が視える死相学探偵・弦矢俊一郎は、黒術師の仕掛けに挑む。

作中では前作から3ヶ月も経たない本作ですが、前作を読んだのは4年前。流れで前作=前事件のことを当たり前に語られても、記憶ないんです(笑)。摩館市・無辺館で起きた無差別連続殺人から約半年後の、不審死や死相。禍々しい仕掛けに、黒術師の本気度と直接対決近しの気配を感じますね。ええ、勝手に。記憶になくともシリーズものの醍醐味、過去の事件も絡まり、面白くなりそうです。他のシリーズとどう絡むのかも、楽しみですがツラい。

シリーズ情報:十三の呪四隅の魔六蠱の軀.五骨の刃. 

覚書:
黒捜課:黒術師を捜査する専門部署、新垣警部、曲矢刑事も所属する
リンク情報:
十三の呪:無辺館事件と同時期
七人の鬼ごっこ:微妙に絡んだ摩館市・垂麻家が無辺館の持ち主、真鍋家?

2014

01

03

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七人の鬼ごっこ.三津田信三



深夜、西東京生命の電話センターにかかってきた一本の電話。子供の頃に遊んだ神社で毎晩一人ずつ友人に電話して、相手が出なければ死ぬ。だが、友人は5人。かける相手がいなくなり、センターに電話したのだった。だが、電話の後にその男は大量の血痕を残して失踪。そして、電話を受けた友人たちが謎の死を遂げ始める。

主人公は作家とあらすじにありましたので、てっきり作中三津田信三シリーズだと思いましたが、編集者から作家になった主人公の速水が友人と事件を考えるなど。共通性はありますが、別物でした。作中と現実が交差しないので読みやすいです。関係者の中に犯人が…そういう設定でも、結構細かいどんでんがありました。

シリーズにはなったときの覚書:
速水晃一:学術書の専門出版社である知層舎で15年近く編集者を経験し、ホラーミステリ作家となる。「深紅の闇」「鮮血の影」「朱墨の夜」「殺戮時計」「夕暮れ坂の魔物」を上梓し、現在は「七人の鬼ごっこ」を執筆中。
大仁多達芳:隋門院大学建築学部の准教授

リンク情報:
刀城言耶シリーズ:速水自身が「愛読書は刀城言耶先生の事件簿です」と。ですが、このシリーズを読んでいないので時系列がよくわかりません…。
死相学探偵シリーズ:全く同次元。本書の終了時とカブります。「六蠱の軀

2012

12

24

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ついてくるもの.三津田信三



夢の家/ついてくるもの/ルームシェアの怪/祝儀絵/八幡藪知らず/裏の家の子供/椅人の如き座るもの

四つ葉荘ルームシェア・ルール十ヵ条の第一、四つ葉荘を出る者は、必ず次の入居者を見つけること。用意できない場合、見つかるまで自室だった部屋の家賃を負担すること。

結婚して四つ葉荘を出る先輩に代わり一階の和室に入った真由美は、独り暮らしに近い自由を手に入れた。沢渡と徳永は仕事が忙しく、野々村は連日遊び歩いていたからだ。だが数ヶ月が過ぎた八月の下旬、野々村が自室に引き籠ってしまう。沢渡は、H城跡で肝試しをした時に何かに憑かれてしまったのではと冗談を言うが、真由美は四つ葉荘に帰るのが次第に恐ろしくなっていく。(ルームシェアの怪.より)

短編なのですが実に多くの情報が詰まっていて、一言ではまとめられない話でした。ルームシェア・ルールは共同生活の利点を活かしつつ、プライバシーも配慮したもので現実的なのですが、いざ、怪異が始まると全く違う意味を持つのかと思えてしまう…。恐い怖い。そして巧い。寒い時期ですが、背筋に冷たいものを感じて下さい。

2012

02

19

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江戸・東京歴史ミステリーを歩く.三津田信三編



東京の将門伝説を巡る/四谷怪談の真相に迫る/岡本綺堂の怪談に震える/東京・妖怪お化けツアーを歩く/江戸の捕物と拷問の世界を知る/妖怪博士の妖怪庭園に遊ぶ/乱歩の東京幻想空間を彷徨う/お化け建築家の物の怪を探す/古本屋探偵、神田神保町に現る/謎の大江戸線、首都の地下網を行く

三津田作品中でも編集者・三津田信三が企画した『ワールド・ミステリーツアー13』第四巻「東京篇」を基に新たに編集されたもので、「妖しさ」が感じられる一冊です。

東京の将門伝説は友人とハマって巡ったことがあり、懐かしく感じました。国内唯一の拷問・刑罰資料館である明治大学博物館は、数年行きたいと思っている第一位の場所。江戸川乱歩作品も真剣に読んだことがなく。築地本願寺は一昨年やっと行けましたが、まだまだ見るべきところが残っていた!表紙の写真の象は、築地本願寺通用口の柱のようです。東京の地下も、ここ数年興味を持っていて等々。ああ、また燃えてきました。

2011

02

13

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災園.三津田信三



奈津江は近くの稲荷の祠のある森で遊び、護られて育つ。だが、幼くして両親を亡くし、実姉と名乗る深咲から自分たちは狐使いの家系であること、理由あって養子に出された奈津江を父の経営する施設<祭園>に引き取りに来たことを告げられる。<祭園>には廃墟と化した奇怪な祈祷所や、養子縁組された訳ありの少年少女たちが暮らしていた。そして、子供たちが消えていく・・・。

養父母を亡くした奈津江が引き取られた、<祭園>。祖母、母から流れる狐使いの印、一人ずつ消えていく、訳ありの子供たち。そこここにオイシイ材料は転がっていますが家というより家系の印象が強く、他の家シリーズと比べると味付けが違う印象です。

シリーズ情報:禍家凶宅.災園.

2011

02

05

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作者不詳.三津田信三

 

ミステリ作家の読む本

「忌館」を上梓した後、体調を崩した編集者の三津田信三は、帰省して親友である飛鳥信一郎に会いに行こうかと思った矢先、『迷宮草子』の記憶が蘇ってきた・・・。

杏羅町の古本屋で信一郎が手に入れた、『迷宮草子』という七編からなる同人誌。一編読むごとに話に呼応する怪異が起き、話の謎を解かなければ身が危うかった。調べると、『迷宮草子』に関わった人間は皆、行方がわからない。信三と信一郎は全ての謎を解き明かし、この世界に留まることが出来るのか。

作者不詳」は以前に読んだのですが、文庫化にあたり加筆修正したとあったので読んでみました。そのためか読みやすかったような・・・それともこの作中と現実が交じわるこの世界に慣れてきたからでしょうか。主人公たちが、一編ごとの怪異に襲われながら謎を解いていく。その追い込まれ感が、増した感じです。

作中三津田信三シリーズ情報:忌館作者不詳蛇棺葬百蛇堂.作者不詳.

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