2009

05

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女奴隷は夢を見ない.大石圭



女子大生・川上春菜は、父親の使いで書類を届けるために横浜に向かった。かつて、父親の会社には大勢の社員がいたが、今では両親だけになってしまい雑用を申し付けられることがよくあった。早く会社が立ち直って欲しいと願っていた春菜だったが、書類を受け取った高野から衝撃の事実を知らされる。家族のため自分は売られ、間もなく「奴隷市場」で競りにかけられるということを・・・

― 横浜奴隷市場 ― もうそれだけで「出生率0」 を、彷彿とさせます。著者のあとがきに『井伏鱒二が「山椒魚」を何度も書き直したように、思い入れのある話を自分も繰り返し書きたかった』とありました。売られた春菜のみではなく、売る側の高野たちの視点からも書かれており、書いてある以上に著者の中では世界があるのではないかと思えます。好きな作家が、好きな小説に思い入れがあると明記されているのは、嬉しい限りです。
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