シカフ衛星C ミステリ・ホラー:マニアック=7:3 地味に更新しています
警視庁警備部警護課に所属する土壁英朗は、要人警護の際に足に被弾。
退院後、リハビリを兼ね、二年前に死亡した母親の墓参りに行くことにした。
離婚した母の死亡は、父が十年前に死亡したためか数ヶ月を経過して知り、
訪れる機会がなかった。初めて訪れる母の生家には二回り年下の異父弟・
篠太未来がいた。そして彼は、自分が母を殺したと言った。
獣医の父のもと、子供の頃から動物に囲まれて育った英朗は、初めて会う
相手を動物に見立てます。弟の未来は孔雀。そして、SPである英朗は壁。
つまり、英朗と未来というタイトルなんですね(壁は動物ではありませんが)。
この兄弟の物語は、母の生家を絡み、危険な香りがします。
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3日前に川崎市で起きた殺人事件と、17年前に代官山で起きた殺人事件。
両事件の現場遺留品から同じDNAが検出された。17年前の事件は被疑者
死亡のまま送検、不起訴となっていた。神奈川県警と警視庁にまたがる事件、
神奈川県警より先に連続殺人犯を逮捕せよ。水戸部に密命が下された。
前作から二年、意外と長いスパンで時が流れているようです。前作の事件を
どのように収めたのか。本作を読めばわかると思い、楽しみにしていました。
水戸部像をあそこに置くのであれば予想通りの収め方。好きなシリーズです。
本作では水戸部の相棒も変わり、同期である中島も活躍しています。
水戸部裕: 警視庁刑事部捜査一課特命捜査対策室、警部補
中島翔太: 警視庁科学捜査研究所化学分野鑑定班
朝香千津子: 捜査一課性犯罪担当刑事、巡査部長
シリーズ情報: 地層捜査. 代官山コールドケース.
夜葬: 山奥の廃村に伝わる風習。人の顔は神様からの借りものとされ、死後は
顔をくりぬかれ、神様に返すものとされた。死者を弔う儀式は必ず夜に行われる。
額から顎にかけて大きく破損した遺体が連続して発見される。だが、発見場所は
あまりにも離れており、同一犯と仮定し難かった。番組制作会社の新人・三緒は、
事件の情報提供者と会うも詳細を聞く前に失踪、後日、顔をくりぬかれた遺体が
発見された。三緒たちは事件を追う。だが、三緒の身にも危険が迫っていた。
触れてはいけない、係わってはいけないものがある。それを関係者が知るのは
最後の時です。呪怨的な巻き込まれ方ですが、追われ方に現代器機が上手に
活用されています。本当にそんな音が聞こえそうで怖いです。
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「日本一江戸前鮨がわかる本」に続き、どこまでマニアックなのかと思いつつ
読みました。想像していた以上の果てに本作はありました。水だけでここまで
なんていってしまうと大変失礼ですが、尊敬に価すると思っているんですよ?
ワタクシの一番好きなアッサムティーには、ハイランドスプリング(英国)が合う
そうです。買ってみようと思いますw
特命捜査対策室: 未解決事件で捜査本部も解散している事案のうち、
とくに警視総監が指定した事件について専従の捜査員が再捜査にあたる。
時効廃止。警視庁四谷警察署に新宿区の有力者が再捜査依頼に訪れた。
15年前に四谷荒木町で起こった殺人事件で、被害者は70歳女性だった。
謹慎が解けた水戸部は、第四方面本部(市ヶ谷)特命捜査対策室に配属、
退職刑事とともに再調査に携わる。花街の名残のあった、当時の荒木町。
もと芸者であった被害者はなぜ殺害されたのか。
再捜査に携わる部署といえば窓際。と思っていましたので予想外でした。
ある捜査でキャリアに引っ込んでろと言ったために謹慎となった、まだ若い
刑事が主人公です。ですが、相談員とぶつかるわけでもなく冷静に着実に
捜査を進めていきます。余韻のある終わり方もツボでした。
水戸部裕: 警視庁刑事部捜査一課特命捜査対策室、警部補
加納良一: もと四谷署刑事課、退職時は警部補、相談員
シリーズ情報: 地層捜査.