2015

07

12

コメント

大いなる闇の喚び声. 倉阪鬼一郎



美術調律者、最後の戦い

影は巡回展に必ず黒形上赤四郎が現れると確信、戦うために巡回展の依頼を
引き受けた。赤四郎の実兄が組織した一全教、その経典から勝機を見出すべく
影たちは経典に取り組む。だが、赤四郎も巡回展の美術館を中心として、死の
特異点の輪を広げていた。最後の戦いの時が迫る。

黒形上スプラッターシリーズ、4作目にして最終巻です。最後は全員没くらいの
勢いかと思いましたが、シリーズそれぞれの特色があるようです。しかも、これ、
クトゥルー・ミュトス・ファイルズの関連本?企画本?の一冊でもあるようです。
クトゥルーはちゃんと読んでいないのですが、興味深いです。

美術調律者・影シリーズ情報: 
赤い球体. 黒い楕円. 白い封印. 大いなる闇の喚び声. 
スポンサーサイト

2014

10

26

コメント

波上館の犯罪. 倉阪鬼一郎



孤島に波上館を建て、奇妙な波動を全世界に送ろうとした芸術家・波丘駿一郎。
だがある日、彼は不可解な死を遂げた。そして三年後、長女の香波が殺害され、
旅先から次女・美波が呼び戻され探偵役となったのだが、香波殺害の容疑者は
島から離れたところで次々と殺害され、ついには波丘家に及んでいく。

長年一つの理想としてきた作品をようやく書き上げることができ、何か憑き物が
落ちたような気がしています。カバー見返しの「著者の言葉」や、あとがきなどで
著者本人が語っています。もう何もいらないです。あ、交響曲シリーズの第6弾
だそうです。波の上に建っているかのように見える波上館、いい表紙です。

2013

05

01

コメント

白い封印. 倉阪鬼一郎



美術調律者・影

自らの作品を呪物と化した異端の芸術家・黒形上赤四郎。彼の、形上家の出自を調べる中、
家族いずれも常ならざぬ死に方で、特に長男の太郎は一全教という宗教の教祖に収まった
挙句、死に絶えていた。その信者の生き残りともいえる藁木が、ペンションのオーナーとなり
黒形上の作品も随所に配置してあったのだ。しかも、その場所は一全教の最後の惨劇の丘
近くにあった。確信を得た影たちは、満を持してペンションへ向かう。

黒形上スプラッターシリーズ3作目です。刊行ペースが速く、嬉しいですね。さて、本書では
いよいよ形上家の出自が明らかになりつつ、親世代のことも少し語られます。そして、影の
惨敗記録も打ち止めでしょうか。勝ててはないのですが、黒形上に一矢報いることができた、
のかなと。今後の方向性を探れたようですが、あちらには最強の札がまだありそうです。

美術調律者・影シリーズ情報: 赤い球体. 黒い楕円. 白い封印. 

2013

02

28

コメント

黒い楕円. 倉阪鬼一郎



美術調律者・影

自らの作品を呪物と化した異端の芸術家・黒形上赤四郎。彼に陶酔する人間が、更に
現れた。空間デザイナー・日限が仕掛けた、黒い楕円の軌跡と題した黒形上の回顧展。
会場やノベルティとして来場者に配られる器に影響を受け、惨事が起こり始める。だが、
日限は既に黒形上のモチーフを多くの物に使用し、世にばら撒いていたのだ。回顧展や
黒形上のモチーフを利用した町を訪れた影は、日限を直接訪ねることを選ぶ。

黒形上が更にパワーアップした、スプラッターシリーズの2作目です。黒形上が好んで
用いた色と形を題名に絡めているようで、まだまだ続きます。今回も影は立ち向かって
いきますが、惨敗と言ってもいいでしょう(涙)。幼馴染の光たちが影響を受けないまま
続くのか、何か悲惨なことが起きてしまうのか。いけないとは思いつつもドキドキです。

美術調律者・影シリーズ情報: 赤い球体. 黒い楕円.

2013

02

21

コメント

赤い球体. 倉阪鬼一郎



美術調律者・影

自らの作品を呪物と化した異端の芸術家・黒形上赤四郎。彼に陶酔した渋沼は、自ら
プロデュースするアイドルグループのプロモーションに使用、町に溢れる広告や流れる
音楽が凶事を引き起こす。それに対抗すべく、天才的な画家・影は幼馴染の光・明の
力を借り、歪んだ色を探し始める。だが、渋沼の狂気は加速を増していく。

久しぶりのスプラッター倉阪です。ここまでスプラッターだと、いっそ爽快と思えます。
影は、キャンバスに向かい合うように現実の風景を見る。そして、その風景の歪みを
視ることで姿を隠している渋沼を探し出そうとします。ですが、その間にも凶行は進み
そこここでスプラッターです。主要人物たちが芸術家であるシリーズ一作目の本作は
復活あるいは誕生と、主要人物紹介といったところでしょうか。今後、楽しみです。

美術調律者・影シリーズ情報: 赤い球体.

2012

11

10

コメント

下町の迷宮、昭和の幻. 倉阪鬼一郎



昭和湯の幻/飛鳥山心中/無窮の花/絵蠟燭/廃屋/奥座敷/
まどおり/紙人形の春/クラリネット遁走曲/跨線橋から

継ぐつもりのなかった銭湯だったが、務めていた会社も倒産し、妻の反対を押し切った。
だが、マンションが建ち、内湯が普及するほど客足も遠のき、妻とも顔を合わせるたびに
諍いを起こすようになった。ある夜、常連たちが帰った後に一人風呂の掃除をしていると、
誰もいないはずの女湯から漂う厭な臭いが鼻についた。(昭和湯の幻.より)

寂びれた銭湯を舞台に、常連が幻なのか銭湯に闇があるのか…。夫婦仲が悪い伏線も
張りつつ、どちらにでも転びそうな振り幅を増幅させながら、話が進みます。もー怖いなぁ。
最後はあちらで落ち着きますが、いずれの短編も、懐かしさから感傷というものではなく、
懐かしさから恐怖に向かうという趣向の短編集です。旅行中、読まずに正解でした。

2011

12

20

コメント

大鬼神. 倉阪鬼一郎



平成陰陽師 国防指令

霊的国防のため宮内庁に身を置く陰陽師・中橋空斎の筮竹が砕け散った。来年、途方もない
災厄が日本に降りかかる。方角は、西。来るべき時に備えるが、邪悪なものは姿を見せない。
一方、中橋の親友で若手ホラー作家の神山は、丹後の十三塚から出土した亀の甲羅の謎を
追う。亀は吉祥であると一般には言われている。なぜ都に献上せず分割して埋められたのか。
現地を訪れた神山は、中橋の持つ図面と十三塚の符合に気付くが、その身に危険が迫る。

氏、初めての伝奇小説は構想四年、執筆二年という気合の入りようです。彫りが深く、才能
溢れる青年ヴァイオリニストを彷彿とさせる中橋と、Vシネマの準主役くらいは務まりそうな
神山が飲んでいると、性格俳優協会の打ち合わせのようだそうです。他の某シリーズでは
主人公は一作毎にボロボロですが、こちらはそこそこ。やはり美形のDNAは強いのですね。

プロフィール

シカフ

Author:シカフ
シカフ衛星Cへようこそ!

日本ブログ村

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索フォーム

軽量 ページネーション

Designed by

Ad