2019

05

16

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赤レンガの御庭番.三木笙子



不老不死の霊薬/皇太子の切手/港の青年/My Heart Will Go On

明治の世。明彦は米国の探偵社で経験を積み帰国、横濱で探偵事務所を構えた。義母の生家は将軍直属の情報機関である御庭番、その家柄からか明彦は横濱実業界の長老から横濱に暗躍する犯罪コンサルト・灯台を壊滅するための個人的な御庭番としての依頼を受けた。共に動くのは既に横濱の仕出し弁当屋として潜入しているミツだった。

明彦は文弥を従え、ミツと共に灯台に対峙します。事情があり生後すぐに義父母に養子に出され、しかし生家より裕福であったため何不自由なく育った容姿端麗、頭脳明晰な明彦。一方、ミツも容姿端麗、頭脳明晰ながらも影があります。それが灯台とどう繋がるのかが一つ注目される点です。明彦がミツに随分と思い入れがあるようでしたので、複雑な過去のどこかで繋がっているのかと思いましたが、今回あっさり終了しました。

入江明彦:米国から戻り探偵事務所を開設、義母の生家が八大将軍の御庭番
文弥:明彦の身の回りの世話をする、母が明彦の乳母だった
本橋主税:明彦の義理の叔父、横濱税関長
楠総一郎:横濱実業界の長老
ミツ:楠翁の指示で横浜の仕出し屋で御庭番となる
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2017

11

21

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怪盗の伴走者. 三木笙子



伴走者/反魂蝶/怪盗の伴走者

明治の世を賑わす怪盗ロータス。彼は高広の前に時折姿を現す。先月の末、
凌雲閣でロータスが盗みを失敗。再度狙うと予告状が届き、怪盗ロータスの
一連の窃盗事件について主任検事となった安西が策を練る。そして、その夜
ロータスが狙いを定めたものは、絵ではなかった。(怪盗の伴走者、より)

君なら僕と同じ速さで走ることができる。
ロータスと安西の出会い、一緒に駆け抜けた日々、再会の後。という流れの
三話構成です。全編にこのフレーズが意味を持ち、時が経つにつれて重さを
増していきます。全編破滅的な香りが漂い、ロータスが今後どう動くつもりで
この行動を起こしたのか。綺麗に終わって欲しいと思う程、大好物です。

帝都探偵絵図シリーズ:
人魚は空に還る. 世界記憶コンクール. 人形遣いの影盗み. 怪盗の伴走者. 

里見高広:編集長以下二名、至楽社の雑誌記者
有村礼:帝都随一といわれる絵師
安西省吾:東京地方裁判所検事局検事

2017

11

01

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露西亜の時間旅行者. 三木笙子



クラーク巴里探偵録2

光と影/オスマンビールの呪い/露西亜の時間旅行者/遥かなる姫君

弟を亡くし、晴彦は三年半ぶりに巴里で孝介の助手として働く日々に戻った。
時を同じくして、自ら時間旅行者と称する男が露西亜館に滞在、那須一座の
座長の事故を予言したため、孝介は晴彦を伴い露西亜館を訪れた。予言は
本物なのか?孝介はその真偽を見定める。(露西亜の時間旅行者、より)

晴彦が巴里に戻り、二作目の始まりです。安定のコンビ復活かと思いきや、
孝介の思いで晴彦を遠ざけてみたり、色濃いキャラも登場したりと二作目の
面白さも広がっています。

シリーズ情報: クラーク巴里探偵録. 露西亜の時間旅行者. 

2017

09

17

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月世界紳士録. 三木笙子



Cry for the Moon/心変わりの羽衣/月光の秘薬/ルナパーク同盟

宇宙技術振興推進株式会社、通称STePは80年代に宇宙産業に参入した
民間企業である。待宵は、目白分室「月の船」に異動になった。業務内容が
月に特化した部署で、桂という同僚がいた。ある日、朧月夜と名付けられた
持ったまま嘘をつくと火が消える、というランプが寄贈されることになった。
(Cry for the Moon、より)

ミステリというほど差し迫った感がなく、不思議な流れて進んでいきます。
月に憑かれた桂と、時代遅れで役立たずの部署だと思う待宵。朧月夜を
巡る二人の考えの違いを絡めつつ、桂の過去が垣間見えて終わります。
いかにも続編が出そうな終わり方なのですが。。。

2016

09

03

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竜の雨降る探偵社. 三木笙子



竜の雨降る探偵社/沈澄池のほとり/好条件の求人/月下の氷湖

何百年もの間、竜神が住むといわれた湖を守り続けた神社の神主、水上櫂。
現在は雨天のみ営業と噂される探偵業を営んでいる。幼馴染の和田慎吾は、
店子となった櫂の事務所を今日も訪れ、取引相手に住所間違いの郵便物が
多過ぎることを話す。そして数日後、その会社の受付女性が失踪し、慎吾は
櫂の事務所を再び訪れる。(竜の雨降る探偵社、より)

高度成長期の昭和を感じる背景です。湖の干拓工事に伴い、神社をやめて
新宿で探偵業を営む櫂と、湖一帯の地主の次男で建設会社を任されている
慎吾は幼馴染であると同時に干拓事業に関しては、相対する立場にいます。
意外にも処世術に長けて謎を解く櫂と、追い目を感じながらも櫂の手助けを
する慎吾。最後に、多くのナルホドが押し寄せます。

リンク情報: 帝都探偵絵図シリーズで帝都随一の絵師、有村礼先生。
名前だけ登場。「別れの雨」に描かれている男性が誰だか気になります。

2015

11

22

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クラーク巴里探偵録. 三木笙子



幽霊屋敷/凱旋門と松と恋/オペラ座の怪人/東方の護符

巴里で路頭に迷った晴彦は人気の那須一座に拾われ、番頭・孝介の家に
居候している。ある日、何故か幽霊退治に行く孝介の供をすることになり、
ポルターガイストが騒ぐという、デュポア家を訪れた。指示を器用にこなす
晴彦は、やがて孝介に認められていくのだが...。(幽霊屋敷、より)

曲芸一座の番頭・孝介に贔屓筋から持ち込まれる難題の数々。晴彦は
それを手伝い、孝介の信頼を得ながら助手?として行動を共にします。
ですが、まぁ、ある争いごとに巻き込まれていくと言うか何というか......。
探偵録が直球で楽しめたので、そこは微妙でした。

シリーズ情報: クラーク巴里探偵録. 

2015

11

06

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百年の記憶. 三木笙子



哀しみを刻む石

水晶宮/記憶する琥珀/翡翠の声/蓮大銀山/天の支石/紫水晶決壊

久守徹は祖父の住む田舎に引っ越し、野見大地と出会う。大地は石に
残った記憶が見える。そして、祖父がまた必ず会おうと約束した人物を
亡くなった祖父の代わりに待っているという。祖父の形見である琥珀に
残る記憶を引き継いで。だが、その力は大地だけのものではなかった。

再会の約束をした相手を百年も待ち、更に記憶を譲り受けた孫までが
待ち続ける。終点はどこなのか。不安がよぎりましたが、明るい余韻で
終わりました。美しすぎる約束は百年という年月をも軽く超える。しかも、
美しすぎてもイラっとこず。少しは心が美しくなったのでしょうか。

決壊石奇譚 百年の記憶を改題

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