2019

03

19

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営繕かるかや怪異譚.小野不由美



奥庭より/屋根裏に/雨の鈴/異形のひと/潮満ちの井戸/檻の外

祥子が死んだ叔母から受け継いだばかりの家には奥庭に面した離れの座敷があり、その座敷の襖が二棹の桐箪笥で塞がれたいた。だが、祥子の身の丈よりやや低いその箪笥から見える座敷の障子は何度閉めても開く。堪らず障子を塞いでしまおうと棟梁を呼んだが、叔母もかつて塞いでくれと依頼したと言う。(奥庭より)

古い城下町。怪異に悩む人の元に尾端が訪れます。完全に疵を失くすのなら立て直すことになる。それは工務店の仕事。自分は営繕屋であるから障りになる疵は障りにならないように直し、残していい疵は手当てして直すと尾端は言います。その処置は斬新でした。

隈田:隈田工務店の棟梁
尾端:営繕かるかや、本人曰くただの大工
堂原:植木屋
秦:僧侶
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2017

07

08

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はこ. 小野不由美



あかない箱。いなくなった物。ある日、あいた箱の中には何が入っているのか?

繰り返し起こる開かない箱といなくなる物。想像すると案外怖いものです。怪談
えほんシリーズのようですが、小学生にこんな怖い話いいんですか?東雅夫編、
だけあって他にも素晴らしい作家たちがシリーズに名を連ねています。

2016

06

26

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過ぎる十七の春. 小野不由美



従兄弟の直樹と隆は、この春17歳を迎える。例年どおり、春休みに隆の家を
訪れた直樹と妹の典子だったが、17歳を迎える息子に対する母親の複雑な
表情に違和感を覚え、ある日を境に突然人が変わったかのような隆に戸惑う。
そして悲劇は隆のみではなく直樹にも忍び寄る。二人は悲劇を回避できるか。

題名から17歳の誕生日を機に二人に何かが起このだろうと予測はつきます。
何となくの方向性もわかります。ですが、ここまですっきりきっちり終わりきると
思いませんでした。母の思いと二人の戦いが交差し、謎が解けます。

2016

05

15

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東亰異聞. 小野不由美



明治二九年、日本帝国の帝都・東亰の夜は、物騒だった。火炎魔人や闇御前
なるものによる殺人が続き、加えて、人魂売りや人形遣いなど見世物にしては
奇妙なものが目撃されている。帝都日報の記者平河は、便利屋の万造を誘い
事件を調べ始め、一連の事件の背後に名門華族の跡目相続を気配を感じる。

明治の時代を東京のパラレルワールド東亰に移して、怪しい連続殺人事件が
起こります。最後の最後にあの展開は全く予想もできず、古き良き明治時代の
ミステリを楽しんでおりました。複雑な背景を持った華族の相続が事件の鍵か、
別物の闇の住人の仕業か。楽しみ方は色々です。

2016

01

10

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緑の我が家. 小野不由美



高校生の浩志は父親の再婚を機に、小学生の頃一年ほど暮らした町で
一人暮らしをすることになった。ハイツ・グリーンホーム、そこは近所でも
有名な幽霊アパートだった。不快な忠告をする同い年の和泉、不気味な
落書きを続ける子供、無言電話、恐怖を感じる神社。不可解な出来事の
意味は何か、自分を守るはずの家が浩志を追い詰めていく。

この文庫シリーズの品揃えを見ると中学生対象と思うのですが、本作は
中学生が読むには重そうな、でも内容は読むべきかも。と、勝手に心が
右往左往です。背景を考えると最後も切ない余韻が残ります。

2016

01

04

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黒祠の島. 小野不由美



式部剛はライターや作家の依頼で調査を行っている。ある日、長年組んで
仕事をしてきた葛木志保が部屋の鍵を置いていった。三日で戻らなければ
探して欲しい、と式部は理解した。葛木を追い夜叉島に入った式部。だが、
島の因習が式部に立ち塞がり、葛木の足跡は途切れてしまうのだった。

黒祠: 祭政一致政策で統合されなかった神社
因習に縛られている島、夜叉島で葛木を探すも島民は口を閉ざすばかり。
葛木の足取りは途絶えてしまいます。明治の祭政政策からも信仰を守り、
黒祠の島となった閉鎖的な重さがヨコミゾ的です。最後まで読んで、あれ。
このラストシーンに既知感が...十年以上前の作品なのでもしや既読か?

2015

12

09

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鬼談百景. 小野不由美



読者から寄せられた九十九話の怪談実話集です。「残穢」に記されている
三年前に受け取っていた読者からの手紙というのは「お気に入り」でした。
あれを読んでこれを読まない、は無しでしょうと。勿論読ませて頂きました。
ますます「残穢」の現実味増し。どの話も読みやすいって凄いことですね。

関連本: 残穢

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