2016

04

28

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偽金 フェイクマネー. 相場英雄



依願退職を余儀なくされた七海ファイナンスの椎名は、オンラインゲームを
利用した新しいネットビジネスを立ち上げる。一方、キャスター志望のフリー
アナウンサー・田尻は企業ポイントの取材を進める。それぞれの偽金を追う
二人。だが、その陰で二人を脅かす謎の人物が暗躍する。

もと消費者金融の店長・椎名と女子アナの田尻。どこに共通点があるかと
思いますが、それぞれ偽金を追ううちに危ないものに近づいてしまいます。
想像以上の展開あり、もう少し背景が知りたい最後でした。
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2015

11

15

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越境緯度. 相場英雄



拉致問題への私的発言を理由に日本銀行を追われた大田原は、大学院の
教授をしていた。その大田原の講義に韓国の電子企業からスポンサードの
オファーがくる。CEOのイ・スーフンは越南した経歴があるも、詳細は不明。
彼は家族と再会するために、体制を内側から崩壊させる機会を待っていた。
同時期に、大田原の講義は中国からの留学生リ・ドンホを迎える。

不器用な大田原が何故か中心となり、話が進んでいきます。イ・ス―フンや
リ・ドンホの背景は深く切なく、大田原がいなくても読み応え十分なのですが、
それだと痛くなってしまう......緩衝材であり希望でもあるのかなと思いました。

2007年刊行の「ファンクション7」を改題、加筆・修正したものとのことです。
ワタクシ的には「ファンクション7」の方が好きです。どちらも有りなのですが、
背景を粛々と受けるなら改題、明るく考えるなら改題前という感じでしょうか。
秘書の人、素晴らしく有能でした。

2015

10

07

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金融報復 リスクヘッジ. 相場英雄



ロング・ショート/ディスクロージャー/セレブバブル/ゴーストタウン

農連の債務超過のニュースに株価が激動。数分のうちに府中の手から
90億円分の金が溶け出し始めた。府中ファンドの決算日まであと1ヶ月。
利払いかファンド清算か。(ロング・ショート、より)

デフォルト」の続編と言いますか、後日談と言いますか…短編集です。
官僚と銀行によって自殺に追い込まれた沢田の仇討から5年が経った
府中、宮島、莉子、角たちは自分の道を進みながらも筋を通しています。
作品としては「ロング・ショート」が一番好きなのですがファンドの世界の
攻防なので実はよくわかりません。ホラーさながらの緊迫感が好きです。

府中純: 中堅ヘッジファンドの主宰
宮島裕: インターネット専業メディアの編集長
城山莉子: 外資系広報代理店の営業
角浩二: 六本木一帯の高級クラブやホストクラブのオーナー

2014

12

14

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ナンバー. 相場英雄



保秘/一二桜/あたり/へそ

警視庁本部捜査第二課知能犯捜査係、通称ナンバー。所轄署の刑事だった
西澤辰巳は、ナンバーの第三知能犯捜査に異動、企業の不正、横領、背任、
詐欺を専門に追うことになった。一方、高校時代の友人から受けた妹の相談。
それは思わぬ形で、西澤の追う事件と絡み合っていく。(保秘、より)

熱い一体感を持つ一課から、秘密主義で独特の捜査方法を行う二課に異動、
戸惑い悩みながらも、西澤は二課にも熱い思いや絆があることに気付きます。
各話の最後には手痛い衝撃を受ける、西澤の成長連作短編集です。経済は
全く疎いのですが、もと経済部記者の二課小説はわかりやすく面白いです。

警視庁刑事部捜査二課第三知能犯捜査係(三知)
西澤辰巳: 異動したばかりの警部補
大岩茂樹: 銀行班、定年間近の巡査部長
真藤勝: 第三知能犯捜査係長、警部
清野卓: 行動確認班、警部





2014

07

01

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血の轍. 相場英雄



都立公園の敷地内で変死体が発見された。遺体は元刑事の香川、絞殺だった。
一課の兎沢が臨場し、手掛かりを追って山形に向かうが、立ちはだかる公安部。
現場で指揮をする志水は、かつて兎沢とともに海藤の部下だった。

刑事部と公安部、犯人との三つ巴ではなく、最初から最後の最後まで刑事部と
公安部とが激しく対立します。勝手に予想した最後とは大きく異なる展開でした。
ともに海藤の部下だった過去を挟みつつ、かなりの勢いでぶつかり合います。

重要な舞台の一つである病院の実名が、まんま使用されていることに驚きです。
逃げることもできる書き方ですが、イケるのが意外でした。

兎沢実:第四強行班七係
海藤啓吾:警視庁刑事部捜査一課長
志水達也:警視庁本部公安部公安総務課
曽野耕平:警視庁本部公安部公安総務課長

2014

05

22

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震える牛. 相場英雄



体を壊した田川が勤務するのは、迷宮入りが濃厚な目立たない未解決案件ばかりを扱う
捜査一課継続捜査班。二年前に起きた居酒屋強盗殺人事件の捜査を命じられた田川は、
獣医師と産廃業者が殺害された事件に、全国展開する日本一のショッピングセンターの
創業家の影を見出す。そして、ついに田川は創業家に迫る。

「食の安全」を大きく抉る一冊です。真剣に考えるべき問題が提起されていると思います。
命じられた案件を捜査する田川は犯人を追い詰めていきますが、現役大臣を出した名門
創業家の圧力だけでなく、初動の捜査を進めたキャリアの妨害などあり、どこで潰されて
しまうかヒヤヒヤしたり、ジャーナリストや被害者家族からの情報提供にアツくなったりと、
振り幅大きく最後まで緊迫します。終わり方も余韻があってイイ感じです。

2011

12

05

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デフォルト. 相場英雄



債務不履行

地銀の増資に関与した財務省幹部の記事を書いた、大和新聞記者の宮島、その報道に
信憑性があるとリポートした協立証券エコノミストの沢田、報道を機に協立グループの株を
空売りする府中。バー関口の常連である三人は、日銀、財務省、金融庁、協立グループの
エリートたちから圧力をかけられ、沢田は自殺に追い込まれた。復讐に燃える宮島たちは、
バー関口を拠点に、日銀をデフォルトに追い込むシナリオを描く。

沢田の自殺描写から始まり、その後、時間軸が少し戻り、三人の経歴を絡めつつ、報道の
経緯、エリート集団からのしっぺ返しで仕事を奪われていく様子が書かれています。そして
沢田の死から復讐劇が始まりますが、事前に経歴や性格が書かれていたので、復讐劇の
役割分担がぐぐっと入り込めます。馴染みのない用語もありますが、基本、勧善懲悪です。

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