2015

09

03

コメント

あぶない叔父さん. 麻耶雄嵩



失くした御守/転校生と放火魔/最後の海/旧友/あかずの扉/藁をも摑む

濃霧のせいで接触事故が多い霧ヶ町。寺の次男坊、斯峨優斗は高校一年生。
ある朝、町の名家鴻嘉家の一人娘である恭子が心中した。だが、恭子は刺殺、
心中相手は撲殺、一転殺人事件となる。離れに住む叔父はなんでも屋を営み
どうやら仕事で恭子を見張っていたらしいのだが…。(失くした御守、より)

金〇一〇耕〇か、又〇直〇か。そんなシルエットを表紙に据える本書。兎は?
「あぶない叔父さん」の「あぶない」を、どのカテゴリーに入れてから読むかで、
ラストが想定外が否かに分かれます。ワタクシは想定外、そっちかぁ!でした。
スポンサーサイト

2015

03

28

コメント

化石少女. 麻耶雄嵩



私立ペルム学園は京都市北部に位置し、百年の歴史を誇る高等学校である。
桑島彰は入学と同時に、幼なじみの神舞まりあに古生物部に入部させられた。
部員数が若干二名の古生物部に、ある日ついに生徒会が廃部勧告を出した。
その後に起こる連続殺人事件......廃部の危機を回避すべく、まりあは生徒会に
犯人ありきの推理を始め、彰はその滅茶苦茶ぶりに慌てるのだが......

両家の子女が集うペルム学園に起こる連続殺人事件。奇人変人化石少女は、
古生物部の存続のため、犯人ありきの推理を彰に披歴します。赤点まりあの
推理は思い込みが激しく、彰は常に否定し続けますが謎を解くわけではなく。
あれれれ、探偵は何処に?颯爽と、最後に何処からか出てくるのでしょうか。
パターンが掴めぬまま、最後はどんより捻られていました。

神舞まりあ: 私立ペルム学園二年生、古生物部部長、奇人変人化石少女
桑島彰: 私立ペルム学園一年生、まりあの幼なじみ

2014

09

21

コメント

さよなら神様. 麻耶雄嵩



少年探偵団と神様/アリバイくずし/ダムからの遠い道/
バレンタイン昔語り/比土との対決/さよなら、神様

小学5年生の桑町淳の住む吾祗市に、神降市から越してきた鈴木は神様だった。
久遠小探偵団に属する淳は、1週間前の殺人事件の犯人を鈴木に聞いてしまう。
鈴木は思いがけない名を答えるが、理由は考えろと云った。淳は、少年探偵団の
仲間とともに理由を検証する。(少年探偵団と神様、より)

吾祗市に移動した神様と淳が絡んだ、連作短編集です。淳自身が色々なものを
抱えた人なので、全体的に重いです。この重さは小学生とはとても思えません。
「犯人は〇〇だよ」 俺、桑町淳の前で神様は宣った。各話すべてこれから始まり
最後は各種パターンが用意されています。進むにつれて、神様の超越度や淳の
重さは増しに増し、そうしておいての最終話は唸りました。

神様シリーズ情報: 神様ゲーム. さよなら神様. 
鈴木太郎:神様、神降市 → 吾祗市

2014

06

23

コメント

名探偵 木更津悠也. 麻耶雄嵩



白幽霊/禁区/交換殺人/時間外返却

京都の名家で戸梶産業の社長・戸梶が自宅で刺殺された。推理作家の香月は柵で、
友人の名探偵・木更津に解決を依頼する。殺害時間は絞られていた。最近出ると噂の
白い幽霊にビビりながら帰宅した男性が、鋏でカーテンを切り取る犯人の姿を目撃し、
奇声を上げながら駆けていく姿も、目撃されていたからであった。(白幽霊、より)

白い幽霊が出るという噂の路地。それがモチーフとなった連作短編集です。本作は、
一本の長編と考えた場合も、どんでん返しはなく、香月の腹の中は最後まで謎です。
本作の醍醐味を解説から引用させて頂くと「名探偵萌え」。真相を見破った名探偵が
事件解決の講釈を垂れる輝かしい瞬間に立ち会いたい、という中毒症状を呈する。
そんな香月さんは、そのために労を惜しみません。

2014

06

10

コメント

あいにくの雨で. 麻耶雄嵩



如月烏兎が高校三年生の冬、初雪が降った夜に同級生の獅子丸と祐今がやってきた。
塔と呼ばれている廃墟に明りが漏れ、塔に向かう足跡だけが雪道に残っているという。
烏兎たち三人は塔に行き、雪の密室で死体の発見者となる。殺されたのは祐今の父。
八年前、密室の塔で祐今の母が殺害され、その容疑者として逃亡中だった。なぜ今に
なって戻ってきたのか、なぜ殺されたのか。そして、更に犠牲者は増える。

片田舎で起こった連続殺人事件。烏兎と獅子丸は、祐今のために解決を試みますが、
更なる犠牲者が出てしまいます。また、学校でも解決すべき問題が起き、同時進行で
烏兎を悩ませます。最終的に殺人事件も解決すべき問題も、どちらも烏兎の今までの
学生生活に影を落とし、読み終わりは雨というより曇天のようです。どんより。

衝撃的デビュー作「翼ある闇」を読んでから麻耶作品は追っていたのですが、スコっと
抜けた時期にコレを始めてしまったので、好きな作家であるし、品数も豊富であるのに
カテゴリも生まれたばかりとなってしまっています。徐々に読み返していく予定です。

本書の名言:それが恐怖感のトロ火で煮立っているのだろう。

如月兄弟シリーズ:あいにくの雨で. 弟/烏兎

2014

05

19

コメント

貴族探偵対女探偵. 麻耶雄嵩



白きを見れば/色に出でにけり/むべ山風を/幣もとりあへず/なほあまりある

探偵・高徳愛香が訪れた、ガスコン荘。そこは親友・紗知の父親が所有する、曰くつきの
井戸が地下にある古風な山荘だった。休養のつもりが、案内された井戸には死体が・・・。
ガスコン荘に滞在するのは紗知が招いた客ばかり。事故で道は塞がれて警察は来ない。
必要に迫られ愛香が犯人と指した口髭男は、自分は貴族探偵だと名乗るのだった。
(白きを見れば、より)

愛香は大学を中退して、名探偵と名高い師匠に弟子入りし、半年前の師匠の病死を機に
探偵として独り立ちしました。気の張りつめた半年が経過し、親友の勧めで休養に訪れた
ガスコン荘で、不幸なことに貴族探偵に出会ってしまいます。真面目で師匠の教えを常に
範とする愛香にとって、貴族探偵は別世界です。笑いの止まらない第二弾です。

執事の山本/料理人の高橋/メイドの田中/運転手の佐藤/お楽しみ

貴族探偵シリーズ情報: 
貴族探偵. ウィーンの森の物語/チリッチ・トラッチ・ポルカ/こうもり/加速度円舞曲/春の声

2014

04

14

コメント

メルカトルと美袋のための殺人. 麻耶雄嵩



遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる/化粧した男の冒険/小人閒居為不善/
水難/ノスタルジア/彷徨える美袋/シベリア急行西へ

推理作家の美袋三条が山間の田舎町の旅館に着くと、探偵のメルカトル鮎が新聞を
読んでいた。抱えている短編の筆は進まないまま、美袋は夕方に神社ですれ違った
少女が、今度は壁に消えるという現象を体験。それを聞いたメルカトルは仲居を尋問。
十年前の事故を聞き出す。翌日、その関係者の死体が発見された。(水難/より)

一番ウケた話をアップです。美袋の一人称で話は進み、その独白たるや愚痴だらけ。
まるで、メルが今もいるかのようです。なんと都築道雄氏のキャラクター、心霊探偵と
その助手を名乗っております。幽霊絡みの話なのでホラーとミステリの融合といえる
・・・のか? いえ、全く違う次元を行きます。鳥肌に響くなどの表現が秀逸です。

プロフィール

シカフ

Author:シカフ
シカフ衛星Cへようこそ!

日本ブログ村

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

検索フォーム

軽量 ページネーション

Designed by

Ad