2017

02

20

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ヤタガラス. 豊田巧



戦場を飛ぶ八咫烏/聖女カタリナ/闇に哭く鴉/桶狭間の二人

鉄砲が南蛮から伝わって二十年弱。人を打つには二十五間(約50メートル)まで
近づかないと当たるものではなかった。だが、凄腕の鉄砲上手・八咫烏は百閒先
からでも、人を打ち抜くことが出来る。孫十三は鉄砲職人・四朗と出会い、高額で
八咫烏の仕事を請け負っていた。全ては姉の語る理想の世をつくるために。

姉の理想郷のために高額で人を撃つ。因果な話です。結末は幸せではない気が
してしまいます。話自体は好きなのですが、全体に漂う最後は悲惨感に圧を感じ、
読みながらどうにも落ち着きませんでした。
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2016

09

07

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タックスヘイブン. 橘玲



フリーのプライベートバンカー、古波蔵。技術書などの翻訳をしている、牧島。
やり手のファンドマネージャーと結婚、優雅な生活をおくる紫帆。3人は高校の
同級生だった。夫がシンガポールで転落死し、紫帆は牧島に動向を依頼する。
古波蔵をも巻き込む、命がけの金融情報戦が始まった。

国際金融にミステリーを絡めた本作です。実は国際金融のカラクリなんて全く
わかっていないので理解できてるとは言えませんが、雰囲気は楽しめました。
男女3人の高校の同級生が再会し、あれだけ力になる理由としては、過去に
もっと何かあるような気がするのですが、そこはあっさりでした。

2016

01

14

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月夜の島渡り. 恒川光太郎



弥勒節/クームン/ニョラ穴/夜のパーラー/幻灯電車/
月夜の夢の、帰り道/私はフーイー

大場が12歳になったばかりの頃、両親と一緒に離島を訪れた。島の少女と
仲良くなった祭りの夜、幽冥な気配を放つ女とその後ろに従う男に出会った。
女は大場の未来を話し出す。(月夜の夢の、帰り道 より)

沖縄を舞台にした短編集です。ホラーというより因果応報という感想でした。
沖縄の言葉で会話されているので、時々?な部分もあるのですが、大筋は
読めている筈です(笑)。土地特有の妖怪?のようなものも出てくるのですが
創作なのか沖縄スタンダードなのか不明で、勉強が足りませんでした。

2015

08

15

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たまさか人形堂物語. 津原泰水



毀す理由/恋は恋/村上迷想/最終公演/
ガブ/スリーピング・ビューティ

ある美しい女性が修理を依頼した人形は、何者かによって顔を破壊されていた。
畝川と名乗るその女性は三十代、人形は自分がモデルだと言い、多くの写真を
持参していた。だが、職人・師村の見立てでは人形は三十年以上経過している。
そして畝川は理由を語らない。玉阪人形堂は謎に包まれた。(毀す理由、より)

人形店の娘の祖母と市松人形の職人の祖父から、玉阪人形堂を受け継いだ澪。
小売りから修復に主軸を移し、芸術家肌の青年と確かな腕を持つ職人を雇用し、
人形に纏わる大謎、小謎に取り組みます。その中間に位置する他社同業職人も
いい具合に絡んで、最後はお約束の大道ですね。

澪: 祖父母から受け継いだ玉阪人形堂の社長
冨永: 自ら志願してきた裕福なアルバイト
師村: 前歴や私生活を一切明かさない謎の職人
束前: ラブドールメイカー、キャプチュアの職人

2015

07

28

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読み解かれるD. 津原泰水



Chronicle around the Clock volume3

鋭夫を加えた爛漫が再始動しようという矢先、ギターのアルコール依存症が発覚。
爛漫は新たな形を模索する。一方、鋭夫、史朗、くれないの耳は「雨の日曜日」に
入る、真犯人“オープンD”の声を確認する。だが、進展のないままに月日は経つ。
ついに“オープンD”からのアプローチ、そして一連の事件は再び動き出す。

完結編です。落とし所は、もうそこしかないって所に落ちています。言い換えれば、
落ちて欲しいところに落ちてくれました。想像以上に時間はかかっていますが…。
今後、爛漫はどうなるんだろうと勝手に思います。でも、業務上どんなによかった
チームでも、全て同じメンバーで次も出来ることはありません。いやーメンバーが
変わらないバンドって、奇跡的なんですね。(最後それって感じですが・笑)

Chronicle around the Clock
シリーズ情報: 爛漫たる爛漫. 廻旋する夏空. 読み解かれるD.

Chronicle around the Clock 覚え書き:
新渡戸利夫: 爛漫・ボーカル
新渡戸鋭夫: 利夫の年子の兄、爛漫の曲を手掛けた
板垣史朗: 爛漫・ベース
福澤圭吾: 爛漫・ドラム
二宮獅子雄: 爛漫・リードギター
向田くれない: 不登校の未成年
向田むらさき: その母、音楽ライター
岩倉理: ギタリスト

2015

07

19

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廻旋する夏空. 津原泰水



Chronicle around the Clock volume2

岩倉のステージに立った史朗は、暴漢から彼をかばい刺された。退院を目前に
控えた史朗の病室に爛漫の元メンバー、鋭夫、くれないが集まり、マネージャー
鵜飼からボーカルを加入させて爛漫を再始動したいと聞かされる。それぞれの
思いが入り乱れる。そして、それは利夫殺害事件の新たな展開を生じさせた。

前作の終盤を覆す展開です。爛漫の再始動と利夫殺害事件の新展開を二つ
同時に絡ませるワザに、こう来ましたかと。や、同時だからこそ。炙り出された
ものが次でどう転がるのか。想像以上に楽しいシリーズかも知れません。
幽明志怪シリーズとは全く違う印象ですね。

Chronicle around the Clock
シリーズ情報: 爛漫たる爛漫. 廻旋する夏空.  

Chronicle around the Clock 覚え書き:
新渡戸利夫: 爛漫・ボーカル
新渡戸鋭夫: 利夫の年子の兄、爛漫の曲を手掛けた
板垣史朗: 爛漫・ベース
福澤圭吾: 爛漫・ドラム
二宮獅子雄: 爛漫・リードギター
向田くれない: 不登校の未成年
向田むらさき: その母、音楽ライター
岩倉理: ギタリスト

2015

07

08

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爛漫たる爛漫. 津原泰水



Chronicle around the Clock volume1

人気ロックバンド爛漫のボーカル、新渡戸利夫が違法薬物の過剰摂取で急死した。
そして、追悼コンサートでは、歌う筈だった利夫の兄・鋭夫が感電し、救急車で運び
出された。薬を嫌悪した利夫。それをよく知る鋭夫は、一連の出来事に不審を抱き、
くれないに協力を乞う。だが、追った相手は死亡。くれないの身にも危険が迫る。

利夫の不審な死、追悼コンサートの不審な出来事。それらの出来事で鋭夫は弟の
死に疑問を持ち、調べ始めます。とはいえ、くれないの一人称で話が進みますので
鋭夫の行動が全てこちらには伝わりません。その分、ドキドキとハラハラとがあって
薄い本ですが、最後まで楽しめました。

Chronicle around the Clock
シリーズ情報: 爛漫たる爛漫. 

Chronicle around the Clock 覚え書き:
新渡戸利夫: 爛漫・ボーカル
新渡戸鋭夫: 利夫の年子の兄
板垣史朗: 爛漫・ベース
福澤圭吾: 爛漫・ドラム
二宮獅子雄: 爛漫・リードギター
向田くれない: 不登校の未成年
向田むらさき: その母、音楽ライター
岩倉理: ギタリスト

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