2018

05

07

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革命前夜.須賀しのぶ



昭和の終わった日。バッハを深く思う眞山柊史は、東ドイツでピアノ留学を
始めた。各国から集まった才能に自分のピアノを見失っていく日々、教会で
美しいピアノ奏者に魅せられる。だが、彼女は国家保安省の監視対象だった。
ベルリンの壁崩壊前のドデスデンで音楽と思想の違いに翻弄される柊史だが、
やがて彼は自分の音と思いを見出していく。

解説で朝井リョウ氏が読後、自分自身が存在しない世界を舞台に物語を作り
上げることができる「書けないものない系」の書き手だと語られていました。
非常に抑えた書かれ方ですが切迫感があり、まさに革命前夜です。人物も皆、
個性的で魅力的でした。そして、最後泣けます。

現状滞っていることがあり、音楽全く関係ナシなのですが柊史のスランプに
勝手に思い入れてしまいました。年末の振り返りで再登場しそうです。
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2018

01

30

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ほんとうの花を見せにきた.桜庭一樹



ちいさな焦げた顔/ほんとうの花を見せにきた/あなたの未来の国に行く

中国の山奥からやって来たバンブーという一族。彼らは人の血を啜る。
組織を裏切った父への報復に母と姉を殺害された少年は、バンブーと
その相棒に救われ、育てられる。だが、それは彼ら一族にとって大罪。
やがて一族に知られ、王の前に引き立てられる。

中国の竹族から日本のバンブーまで大河ドラマ的な短編集です。登場
人物が少しずつカブって数十年に亘る話の流れがあるので、うっかり
すると見逃す人物がいるかも知れません。美味しい設定ですが、一部
個人的に性格が合わない方がいて残念です。

2017

06

12

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夜葬. 最東対地



夜葬: 山奥の廃村に伝わる風習。人の顔は神様からの借りものとされ、死後は
顔をくりぬかれ、神様に返すものとされた。死者を弔う儀式は必ず夜に行われる。

額から顎にかけて大きく破損した遺体が連続して発見される。だが、発見場所は
あまりにも離れており、同一犯と仮定し難かった。番組制作会社の新人・三緒は、
事件の情報提供者と会うも詳細を聞く前に失踪、後日、顔をくりぬかれた遺体が
発見された。三緒たちは事件を追う。だが、三緒の身にも危険が迫っていた。

触れてはいけない、係わってはいけないものがある。それを関係者が知るのは
最後の時です。呪怨的な巻き込まれ方ですが、追われ方に現代器機が上手に
活用されています。本当にそんな音が聞こえそうで怖いです。

2016

07

18

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サッド・フィッシュ. 佐藤青南



行動心理捜査官・楯岡絵麻

目の上のあいつ/ご近所さんにご用心/敵の敵も敵/私の愛したサイコパス

行動心理学と人並み外れた洞察力で嘘を見抜き、口を割らせる。
自供率100%の捜一最終兵器、楯岡絵麻。人呼んで「エンマ様」。

大麻取締法違反での有罪判決を受け、活動自粛期間を経た復帰作の
レコーディング中に覚せい剤濫用で死亡した吉田恭司。事件性はなし。
それを無視するかのように聞き込みを始める絵馬を解決に導いたのは
日頃反目する同僚・筒井の言葉だった。(目の上のあいつ、より)

小難しい話かと思って読んだのですが、軽いノリでした。基本は絵麻が
話を聞く中で嘘を見破り、そこからサクっと解決するというパターンです。
そして今更ですが、これ、シリーズものだったようです。

SAD FISH人: 間が生れながらにして持つ基本的な七つの感情、
悲しみ、怒り、嫌悪、恐怖、興味、驚き、幸福の英語頭文字

2016

07

08

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僕の探偵. 新野剛志



死者に名を/雨宿り/女王様のクリスマスプレゼント/恋は紫色/生者に花を

デリバリーヘルスの店長をしている勇吾は、学生時代からの友人・宗介と
街で再会、以来半年ほど、部屋に居着かれている。ある日、面接に来た
日留間朝顔の初出勤日に、彼女が殺害されたとニュースを見た宗介から
連絡が入る。だが後日、彼女が勇吾の店を訪れる。彼女は何者なのか。

殺害された筈の日留間朝顔が勇吾の店を再訪します。テンパる勇吾・笑。
その謎を解く宗介。互いに暗い過去を持つ勇吾と宗介が中心にいるので、
どこか話の終わりもどんよりしています。最後はどれ程どんよりするか?
想像しましたが、最悪の想像よりはどんよりしませんでした。

石川勇吾: 素人専門デリバリーヘルス「ラブホリック」店長
大伴宗介: 勇吾の友人、居候

2016

05

01

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君の膵臓をたべたい. 住野よる



病院のソファの上に忘れ置かれた文庫本。開いたそれは本ではなく、膵臓病で
余命がわずかと知った同級生が、「共病文庫」と名付けた日記だった。図らずも
知ってしまった家族以外は知らない秘密、その日から二人の距離は近づく。

臓器をどれか一つ食べろと言われても、膵臓だけは避けたい。。そう思いつつ
読んだ本書には、昔の人が肝臓が悪かったら肝臓を食べることで病気が治る
と、信じられたいたということに準えて発せられ、最後の方は何といえばよいか
ちょっとわからないんですが、青春でした。

2016

04

17

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駐在巡査. 佐竹一彦



春の事件/夏の事件/秋の事件/冬の事件

妻の健康を気づかい山谷村駐在所勤務となった猪熊。ある春の朝、村人の
通報により河原のテントの中で、二遺体を発見する。ダブル不倫男女は殺し、
無理心中、両方の可能性があるも行き詰る捜査。猪熊は口の堅い村人から
情報を得るため自治会のメンバーを招集した。(春の事件、より)

猪熊と妻・靖子が時に探偵役となり、村の事件を解決していきます。四季を
通してこの村の状況もわかり、まさに駐在巡査ならではの味が出ています。
大どんでん返しや悲惨な最後もなさそうなので、安心して読めました。

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