2019

01

19

コメント

瑕死物件.櫛木理宇



コドモの王国/スープが冷める/父帰る/あまくてにがい/209号室のアオイ

サンクレール407号室に引っ越してきた奈緒。3歳になる息子・雄斗が209号室に住んでいる葵を連れて来た日を機に、葵は家に入り浸り雄斗ばかりか夫までが葵と遊ぶだけになる。3人の子供を抱えるような生活に奈緒は疲弊していく。(コドモの王国、より)

209号室に住むという葵が、一話毎それぞれの家庭を侵食していきます。葵は一体誰なのか何故209号室に住んでいるというのか。徐々に明らかになる過去は切ないものでした。一話毎に視点人物が変わります。
スポンサーサイト

2019

01

10

コメント

告知.久坂部羊



綿をつめる/罪滅ぼし/告知/アロエのチカラ/いつか、あなたも/セカンド・ベスト

在宅医療専門のあすなろクリニックは2名の医師と3名の看護師、1名の事務で構成されている。看護師の中嶋は4月に来たばかりの医師・三沢と末期がん患者の初診訪問をした。三沢の初めての看取りに時に突っ込み時に見直しながら、患者だけではなく家族に心を向けていく。(綿をつめる、より)

看護師の中嶋を視点人物にした連作短編集です。死後処理も詳細に淡々と書かれており、これは筆者は医療者なのではと思ってしまう展開です。あとがきから拾うと、外科医から在宅医療まで経験された医師で本書はほぼ全て実話に基づいているとのことでした。「いつか、あなたも」は想像とは全く違うエグい話でした。。。

2018

11

20

コメント

感染領域.くろきすがや



帝都大学の植物病理学者・安藤は農林水産省の依頼で九州に向かった。葉や茎が緑退赤変するトマトの枯死が発生していた。現地調査後、トマトを主力とする農業研究施設の友人が変死し、彼の研究の引き継ぎを依頼される。その研究は熟さない新種のトマトkaglaだった。原因ウイルスの分析が進む中、安藤自身もkaglaの苗木を狙う男達に襲われる。ウイルスの被害を止めることが出来るのか、kaglaは何故狙われるのか。

個人的には話の流れや終わり方の後腐れなさが好きです。菅谷淳夫・那藤功一両氏による作家ユニットとのことで、それ故の綺麗な落としどころなのかと勝手に思っています。デビュー作で受賞とか天才なのかと思うのですが、最初からそれくらい書けないとデビュー出来ないとも言えるのか、世の中そんなことも多いですよね。ウイルスなど専門的な言葉も出ますがレトロウイルスの説明もわかりやすいですし、問題なく読めるのではないでしょうか。

2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」優秀賞受賞作

2018

09

08

コメント

拝み屋怪談 怪談始末.郷内心瞳



依頼主から持ち込まれる怪異の相談を拝んで始末する。その始末した怪異を怪談として仕立てる。

本作はそんな前書きから始まります。依頼人が手放した話と自身が体験した話が織り交ぜて書かれています。書かれている法則性はわかりません。年代順に書かれているのかとも思いますが、そこまで考えて読んでいませんでした。。。連続物がありまして、いやーこれ我が身でなくて良かったと思う話の筆頭です。

シリーズ情報:逆さ稲荷禁忌を書く.怪談始末.

2018

07

11

コメント

ふりむけばそこにいる.久賀理世



奇譚蒐集家 小泉八雲

境界の少年/眠れぬ子らのみる夢は/忘れじのセイレーン/誰がために鐘は

母を亡くしたオーランドは見ず知らずの父方の親族に引き取られ、ダラム
郊外にある聖カスバート校に編入することになった。ダラムまでの列車で
出会った、世の怪を蒐集するパトリックは校内でも有名な変わり者だった。
オーランドは怪異を共に体験しながら、パトリックと友情を育んでいく。

親族から疎まれて僻地の神学校に送られたオーランドは、似た境遇である
パトリックと出会い友情を育みます。二人の複雑な背景は徐々に語らえて
いますが、それを乗り越えていくこれからの続編を楽しみにしたいです。
再びチェロを手にするオーランドの姿とか、ありそうな気配なのですが。
あまりにも有名な小泉八雲の学生時代、粒揃いな短編の奇譚集です。

オーランド・レディントン:聖カスバート校編入生
パトリック・ラフカディオ・ハーン:聖カスバート校変わり者の神学生
   オーランドにはパトリキオス・レフカディオス・ハーンと名乗る
ジョージ・ロバート・ハーン:パトリックの兄

2018

05

22

コメント

呪い殺しの村.小島正樹



両親の死の真相に迫るため、「まつろわぬ民」について父の調査を継ぐ
決意をした探偵の海老原。糸瀬家の三つの奇跡を調べるために海老原が
訪れた不亡村で殺人事件が発生する。一方、都内で発生した殺人事件の
調査で不亡村を訪れた警視庁管理官の鴻上。二人の調査は、やがて同じ
過去に遡っていく。

題名からホラー色が強いかと思いましたが、残念ながら奇跡はがっつり
探偵が解明してしまいました。海老原はそのために動いているので仕方
ないのですが。事件の真相?は微妙でした。最後もう一歩引いてグレー、
またはもう一歩押しておかないと、鴻上さんの立場がないのではないか
と思うのはワタクシだけでしょうか。

2018

04

28

コメント

三面鏡の恐怖.木々高太郎



真山の元に伊都子が尋ねてきた。彼女は真山の初恋、そして政略的に
別れた嘉代子の妹だった。真山に捨てられた嘉代子は自暴自棄となり、
真山の友人・平原に嫁いだが、すぐに別れ、肺病で亡くなったことを
伝えに来たという。程なく真山は伊都子と再婚するが、戦略に絡んだ
平原が殺害される。

初文庫化と書かれていたのですが、作品自体は1947年刊行でした。
タイトルの三面鏡に絡むコメントも作中にありますが、それもその
時代を知らないと、作中の人物と同じ共感は得られず残念でした。

プロフィール

シカフ

Author:シカフ
シカフ衛星Cへようこそ!

日本ブログ村

カテゴリ

カレンダー

01 | 2019/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -

検索フォーム

軽量 ページネーション

Designed by

Ad