2019

10

22

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炎の放浪者.神山裕右



14世紀初頭のヨーロッパ。パリの鍛冶屋ジェラールは、フランス王の腹心に妻を人質に取られ、逃亡した神殿騎士アンドレを探す旅に出た。だが、追うごとに自らもローマ教皇側に狙われる。殺害された修道士たちが守っていたものは聖遺物の行方を示し、ジェラールは大きな陰謀に巻き込まれていく。

例え身を隠そうとも、その力を利用しようと思う者から逃れられない。ジェラールも権力者たちに翻弄されてしまいますが、最後が幸せになれたのか救われなかったのか、歴史に弱い者としてはついていけませんでした。著者の作品は3作目ですが、最重量と思います。
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2019

10

19

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ハーシュ.前川裕



1993年6月台風の夜、吉祥寺で新婚夫婦が惨殺された。容疑者は2ヶ月後に逮捕され、自供によって事件は解決した。20年後、警視庁捜査一課刑事の手塚は、2年前に荻窪で新婚夫婦が殺害された捜査に加わるよう指示を受ける。手塚が密命で探っていた管理官が消息を断ち、信頼していたかつての上司にも疑惑が深まる。犯人は手塚の身近にいるのか、動機は何か。そして、再び新婚夫婦が惨殺される。

ハーシュ?国外であれば犯人の名前なり手掛かりなりと思いましたが「苛酷」と言う意味で、手塚や事件関係者の状況を示しているのかと思いました。殺害方法は惨殺ですが、手塚の捜査自体は淡々と進んでいきます。内面に重点が置かれているのかと感じました。

2019

10

16

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真実は間取り図の中に.皆藤黒助



半間建築社の欠陥ファイル

鬼とシェアハウス/開かずの間の巨人/彼氏の解体/鎹のような家

欠陥案件:何かしらの欠陥を抱えているため思うように進まない案件
工務店社長が欠陥案件を持って来た。施主は65歳女性、約1年前に建てたオール電化の新築一軒家を、半年の間に4回増築、この度5回目の増築依頼があったのだ。半間と環奈は施主を訪ね、施主は鬼を追い出すために増築すると言う。半間は鬼の正体を図面に落とし込む。

増築の理由は鬼、ですが、あまりホラー要素がありませんでした。無くはないのですが、横溝的なおどろおどろしさはありません。もっと人の内面に比重のある爽やかなホラー?です。

半間樹:設計事務所半間建築社代表、一級建築士
三宮環奈:同職員、大工

2019

10

07

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財務捜査官岸一真.宮城啓



ヘルメスの相続

2015年夏。東亜監査法人を辞めて財務コンサルティングの個人事務所を始めた岸だったが、同時に警察庁刑事局犯罪収益移転防止対策室捜査官も兼業していた。ある日、監査法人時代の上司・永友から依頼で、岸はフリージャーナリストを探すことになった。畑違いの捜査ではあったが、それは徐々に大企業の創業家に関する闇へと繋がっていく。

昨年末に読んだ前作が全く思い出せずに困りました。財務系の難しさに零れ落ちていたのでしょう。。。本作は途中まで刑事の捜査のようでしたが、後半がっつり企業の収益移転防止になりました。対策室がほぼ書かれていませんが、そちらの仕事にも貢献したようです。

シリーズ情報:マモンの審判.ヘルメスの相続.

2019

10

04

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所轄魂.笹本稜平



城東署管内横十間川付近で女性の絞殺死体が発見された。所持品は無く、素足だった。設置されることになった特別捜査本部の布陣は、葛木の息子・俊史が管理官、苛烈な捜査手法で悪名高い殺人犯捜査第一三係となった。噂に違わぬ十三係の捜査手法に俊史は毅然と立ち向かい、葛木は自分の勘を信じて捜査を続ける。やがて第二の犠牲者が発見され、第三の犠牲者の可能性も高まる中に容疑者が浮上する。

本庁組vs所轄組。所轄魂と題されているのですから、そりゃ本庁とぶつかります。悪評あれどそれは罪を憎むあまりと最初はなんとか収めながら捜査をしていましたが、本性を剥き出しにしてからは温厚であった上司の大原がまずキレまして、俊史も新米管理官の意地をみせ、葛木も正しいと思うことを追求して首を賭けて真犯人を追い込みます。

シリーズ情報:所轄魂.危険領域

葛木邦彦:城東書刑事組織犯罪対策課係長、警部補、元警視庁刑事部捜査一課殺人班
葛木俊史:警視庁刑事部捜査一課管理官、警視

2019

09

28

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カタコンベ.神山裕右



洞窟での潜水を専門に行うケイブダイバーの東馬亮は、発見された大規模な鍾乳洞の調査に参加するため新潟に向かった。自分の考えが正しければ5年間探し続けていたものが、その洞窟で見つけられることを願っていた。5年前に父を亡くした大学院生の水無月弥生も発見時に撮影された動物の骨の調査のため、マカロフを手にした男も洞窟の調査に向かう。だが、東馬の到着前に大規模な崖崩れが発生、弥生を含む第一アタック班が閉じ込められた。水没までは5時間、東馬は単身救助に向かう。

洞窟の中には次々に発生する崖崩れ、水没までのタイムリミット、殺人犯、銃を持つ男など多くのものが犇めき合っています。東馬は贖罪のため単身洞窟に向かいますが、第一アタック班と合流してからも落石や鉄砲水、見えない殺人犯に翻弄され、一体誰が生き残れるのでしょう。過去の傷にも溺れ過ぎない、程よい湿度でした。

第50回 江戸川乱歩賞受賞作

2019

09

07

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今、死ぬ夢を見ましたか.辻堂ゆめ



最期の日/選択/明晰夢の向こう

花火大会の日、井瀬の乗る電車が事故を起こした。動き始めない電車の中で、井瀬は半年後に自身も駅のホームから突き落とされて轢死する夢を見る。その車内で出会った紗世。彼女は5ヶ月前から明晰夢を見ており、その結果は変えられない、自分達は夢で示された日に轢死すると言う。

何がどう良かったのかを言ってしまうとネタバレしてしまいますが、どストライクでした。書かれている半年間の中で井瀬の過去、現在の仕事、友人、紗世が絡み合いながら、自分を突き落とした人間が誰なのかも追っていきます。いや、背表紙の文章を読んで何故か高校生の青春物語と思って読み始めましたが、勘違いでした。

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