2019

03

16

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二階の王.名梁和泉



二階の王/屋根裏

ショッピングモールで働く八洲朋子には引きこもりの兄がいた。自分のためにもと両親に願い出て、支援団体の手を借り状況を改善することになった。一方、4年前に変死を遂げた考古学者・砂原の著書『侵略者の探索』に従って活動する悪因研のメンバーは徐々に〈悪果〉達に襲われていく。やがて時が満ち、王の元に〈悪果〉達が集まり出す。

「マガイの子」の4年後です。前作で死亡した砂原の書籍「侵攻者の探索」を信じ集う悪因研は、各所を回り悪果の率で王の場所を探っています。彼らは元ひきこもりで悪果を感じる能力を持ち、それが朋子のひきこもりの兄とどう繋がっていくのか、二階の「王」とは何者なのか。カテゴリに迷いますが、ミステリって万能ですね。
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2019

03

12

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邪馬台国と黄泉の森.長崎尚志



醍醐真司の博覧推理ファイル

消えたマンガ家/邪馬台国の女帝/天国か地獄か/闇の少年

総務部から異動して一ヶ月。念願のマンガ編集者となったばかりの安田だったが、担当のホラーマンガ家・椋がもう描けないとメールに残して失踪。かつて椋の初代担当者であった現在はフリーの編集者・醍醐と椋を探すことになった。椋が残した8枚の下書きとデビュー作「闇の少年」には実体験が絡んでいると椋の過去を探る醍醐に、安田は振り回される。

椋の過去に何があり何が原因で失踪したのか。それが判明するのは最終話ですが、全てが椋の話ではなく二話では女帝と渾名される朝倉ハルナの編集者に醍醐がなり、共に取材旅行に行く中で醍醐の邪馬台国説も語りに語られます。そして醍醐がかなりの人格者になっているのですよ。前作を読んだのが2015年なので記憶は薄いのですが、もっと傍若無人で濃いキャラだったような。。。

シリーズ情報:闇の伴走者.邪馬台国と黄泉の森.

2019

03

07

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KAPPA.柴田哲孝



牛久沼で知人が河童に襲われたと通報があった正午過ぎ、被害者のものと思われる下半身の遺体が発見された。関東でも有数の河童伝説を数多く持つ牛久沼の記事に、ルポライターの有賀は本能に従い牛久沼に向かう。以前、河童伝説を纏めようとしたが情報の多さに投げ出したことがあったのだ。その時に知り合った川漁師の源三から情報を得ながら牛久沼に留まる有賀。そこに刑事の阿久沢、不登校の少年・太一も加わり河童を追う。

有賀を中心にクセのある人物が河童を追います。河童が本当に人を襲ったのか、そもそも存在するのか。UMAとミステリの融合ですか?ホラーとミステリほど融合はしないと思うのですが、どこに着地するかわからないので最後まで迷子のように読みました。ネタバレ注意ですが、最後は妥当な終わり方と思いました。

阿久沢健三:牛久署刑事課36歳
有賀雄二郎:ルポライター33歳
吉岡源三:牛久沼の川漁師70歳
稲倉太一:不登校の少年中学3年生
雄輝:雄二郎の息子9歳

2019

02

28

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ずうのめ人形.澤村伊智



オカルト雑誌「月刊ブルシット」。藤間が担当する「都市伝説の源流」のライター湯水の連絡が途絶えた。バイト学生の岩田と湯水の自宅を訪ねた藤間はそこで両の目を抉り出した死体を発見した。数日後、バイト学生から湯水の部屋から持ち出した書きかけの原稿のコピーを渡される。だが、それは読むと4日後に死が迫るものだった。バイト学生の死、そして藤間にもずうのめ人形が近づいて来る。

編集者の藤間視点、湯水の残した原稿の来生里穂視点、それらが交互に進行します。呪いが発動すると黒い振袖に顔を赤い糸で巻かれた日本人形が現れ、徐々に近づいて来ます。原稿は「リング」が公開される時期であると設定されていますし、リング的な世界に正面から挑んだ作品だと筆者に伺ったと解説に書かれていました。本作はデビュー2作目ですが1作目から真琴は登場していたようで、それを感じさせない程に誰が生き残れるかわからない感がありました。

藤間洋介:月刊ブルシット編集者
野崎和浩:フリーライター、ペンネームは野崎昆
比嘉真琴:野崎の婚約者、霊能者

2019

02

17

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GEQ.柴田哲孝



激震/2007年・神戸/2007年・東京/2008年・神戸/2008年・ロサンゼルスー中国/2008年8月8日・北京

1995年未明、京阪神地区を激震が襲った。国防戦略を専門とするジャーナリスト・ジョージは2007年神戸を訪れた。交流のあったジャーナリスト・吉村から会いたいとメールがあったのだが、彼は3年前のバンダ・アチャの大地震で亡くなっていた。現れたのは恋人だったという麻紀と名乗る女性。彼女は吉村が追っていたものを引き継ぎ、自身の謎を明かして欲しいという。吉村のリストのある人物達にインタビューを行うジョージの前に、巨大な陰謀が現れる。

Great Earth QuakeでGEQ=大地震。不謹慎ながらも最初はなかなか話が進まず。後半は一気に緊張感が高まりました。地震とその背後にあるものを、ジャーナリストが追います。

2019

01

25

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マガイの子.名梁和泉



鞍臥の山にはマガイと呼ばれる獣が棲む。不用意に『お山』を訪れた者が大人ならば五体を引き裂き、子供ならば頭から飲み込んで偽物を産み落とす。その子供はマガイの子と呼ばれた。東京の美大に通う坂見風哩は、幼い頃に一緒に従兄と『お山』に入り従兄は惨殺、風哩は助け出されたが記憶はなくマガイの子と囁かれていた。美大での指導教授のセクハラで追いつめられる風哩。一方で、鞍臥に残る高校生の弟・怜治も集落に入り込んだ文化財保護のNPO団体に狙われる。

セクハラで悩む風哩が徐々に追いつめられ、どうなっていくのか。それだけでも面白そうなのに、鞍臥に残った怜治はどうなるのか。比重は半々、風哩と怜治が交互に中心になって話が進んでいきます。ありがちな暗さが風哩と怜治にはなく、むしろ風哩は短気で行動的です。姉弟愛も麗しく世界観も広い一冊でした。

2019

01

22

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県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾.長崎尚志



パイルドライバー

横浜市の住宅街で一家三人が惨殺された。被害者の顔にはピエロのようなメイクが施され、犯人のものと思える大量の遺留品が残されていた。近隣では15年前に同様な未解決事件が起こっており、同一犯の可能性もあった。神奈川県警捜査一課長の羽佐間は15年前にその事件の捜査員だった久井を嘱託採用し、若手の中戸川と組ませることにした。久井に振り回される中戸川であったが、久井の事件への情熱が徐々に中戸川を変えていく。

交番勤務時代に殺人犯を見抜いたことから刑事となった中戸川は、刑事になりたくてなれた刑事ではありません。むしろ向いていないと自覚があり、父親の病気を機に家業の豆腐屋を継ぐために警察を去るつもりでいます。パイルドライバーという渾名を持つ久井の何が中戸川を変えたのでしょうか。中戸川はすっきりしたようですが久井はまだ踏み出せないものがあるようで、続編がありそうな雰囲気で終わりました。

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