2014

10

01

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銀翼のイカロス. 池井戸潤



再建計画を二度も下方修正、未だ長期の業績不振が続く帝国航空。頭取の要請で
半沢は帝国航空の修正再建案をフォローすることになった。審査部から営業二部へ
担当次長を除いた作業チームごと移動した案件の修正再建プランは承認されたが、
自主再建が始まった矢先に政権が交代、プランが白紙撤回された。新大臣の私的
諮問機関の圧力、金融庁のヒアリング、次から次へと半沢に難問が降りかかる。

本シリーズ作品の最後は、スッキリ爽快とほろ苦が交互にきます。今回、苦いです。
某社と全く重なる帝国航空の再生にかける半沢と、前政権に対しまず否定ありきの
新大臣・諮問機関のガチンコ勝負です。ですが、その根底に、東京中央銀行が合併
して誕生した際に出しきれなかった、膿のようなものがあります。帝国航空の再生と
東京中央銀行の再生が重なります。金融庁の黒崎に対する見方も変わりました。

半沢直樹シリーズ情報:
オレたちバブル入行組. オレたち花のバブル組. ロスジェネの逆襲. 銀翼のイカロス.

白水銀行リンク情報: 水野
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2014

09

28

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ルーズヴェルト・ゲーム. 池井戸潤



急激な業績不振に悩む、電子部品メーカー・青島製作所。開発力はないが低価格を
武器に、青島製作所の経営を圧迫するミツワ電器は、伝統の野球部から監督や主力
選手をも引き抜いた。頼みの綱は自社の技術力。だが、頑固な技術開発部長は開発
期間の前倒しはしない。崩壊寸前の野球部にも、年間3億のコストがかかる。2年前、
創業社長に経営を委ねられ、社長に就任した細川。悩む細川はどう乗り切る。

手段を選ばず、青島製作所を圧してくるミツワ電器。青島製作所の経営のみではなく
野球部までも潰しにかかります。その執拗な攻撃に、最後は勝つと思いながらも胸が
呼吸が苦しい。経営陣と野球部、双方からの逆転劇がみられます。

ルーズヴェルト・ゲーム: 8対7の逆転で勝利する野球の試合。
ルーズヴェルト大統領が最も面白いスコアだといったのが、その起源。

覚書: 下町ロケットで重要な役割を果たした企業が本作にも登場とのこと
白水銀行リンク情報: 府中支店 支店長・磯部、融資課長・林田

2014

03

01

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ようこそ、わが家へ. 池井戸潤



倉田は青葉銀行からナカノ電子部品株式会社に出向している、平凡な勤め人だった。
だが、電車に割り込んで乗った男を注意した夜から、自宅に執拗な嫌がらせを受ける。
脅える倉田一家だったが、盗聴器が見つけたのを機にストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先で営業部長の不正を疑い逆に窮地に立たされた倉田だったが、部下の
協力を得て、不渡り手形のカラクリをあばくために立ち向かう。

家庭を襲う悪意と社内の疑惑に、池井戸作品史上最も小心者な主人公が戦います。
ですが、有事の際には団結できる家族を持ち、優秀な部下も支えてくれるのですから
ただ小心なだけではないと思います。自宅に被害を受けての、「ようこそ、わが家へ」
奥が深いです。自宅と会社、どちらもかなりの難問を片付けました。

2013

09

01

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ロスジェネの逆襲. 池井戸潤



半沢が出向中の東京セントラル証券は、電脳雑技集団の平山から自社と並ぶ
ITの雄・東京スパイラルを買収したいとの相談を受ける。だが、契約を締結後に、
親会社の東京中央銀行がアドバイザーを横取り、半沢はその責任を問われる。
奇襲攻撃を受けた東京スパイラルの瀬名は、断固として対抗処置を取ると表明。
部下の森山を従え、東京中央銀行相手のガチンコ勝負に半沢は挑む。

半沢が、東京中央銀行から東京セントラル証券へ出向。その2ヶ月後の話です。
半沢がカッコいい大人になっています。出向先の部下も育てながら、古巣であり
親会社でもある銀行と、ガチンコ勝負です。「やられたら、倍返し」「人事が怖くて
サラリーマンが務まるか」など名言も、肝の据わった仕事ぶりも健在です。

半沢直樹シリーズ情報:
オレたちバブル入行組. オレたち花のバブル組. ロスジェネの逆襲.

2013

07

29

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オレたち花のバブル組. 池井戸潤



頭取命令で伊勢島ホテルの担当となった、半沢直樹。運用で巨額の損失を出した
同族企業の老舗ホテルで、来る金融庁検査で融資に回収懸念ありと判断されれば
東京中央銀行の業績を直撃し、頭取のクビも危ない。しかも、金融検査の検査官は
先の検査でAFJ銀行を破綻させた男だった。半沢は検査を乗り切れるのか。

基本は性善説。しかし、やられたら、倍返し。「オレたちバブル入行組」の続編です。
今回は支店ではなく本店の、しかも頭取のクビもかかった大勝負です。それだけに、
敵も大きく複雑で、半沢がそれを読み崩す一方、伊勢島ホテルの再建計画を練る。
一連の不正にかかわった上層部や、傲慢でキョーレツな個性の検査官との攻防は
半沢の優勢がひっくり返されてしまうのか、抑え込めるのか、緊張感の連続です。

株価暴落」の板東がいい感じで出演しています。確かに、人物がリンクするのは
同時期の銀行を取り上げれば当然ですよね。相関を整理しておこうと思いました。

半沢直樹シリーズ情報: オレたちバブル入行組. オレたち花のバブル組.

覚書:
半沢直樹:東京中央銀行営業第二部次長
渡真利忍:東京中央銀行融資部、半沢の同期
近藤直弼:タミヤ電機総務部長、半沢の同期、出向中
板東洋史:白水銀行審査部
松岡:東京経済新聞記者
旧T:合併行である東京中央銀行において、東京第一銀行出身者の総称
旧S:合併行である東京中央銀行において、産業中央銀行出身者の総称(半沢はこちら)

2013

07

15

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銀行総務特命. 池井戸潤



漏洩/煉瓦のよう/官能銀行/灰の数だけ/ストーカー/
特命対特命/遅延稟議/ペイオフの罠

帝都銀行で唯一、不祥事担当の特命を受けている指宿修平の元に電話が取り次がれた。
名簿業者・広瀬に、ミカドと名乗る男が帝都銀行の顧客名簿を売り込みにきたというのだ。
しかも融資先を評価した信用格付けが記載されている、極秘の名簿だった。広瀬に名簿の
購入を依頼する一方で、指宿は情報の流出経路を探り始めた。(漏洩、より)

私利私欲、保身そのためには部下も顧客も踏みつける。自分を殺してまで組織に殉じる。
そんな人々が渦巻く銀行という組織を、冷静沈着に仕掛けられた罠までも凌駕する指宿。
いやー邪魔でしょうね。指宿を潰そうと頑張った人達が、見事に返り討ちにあっています。
それも淡々とやってのけるのです。指宿を心から応援したくなる、連作転変集です。

リンク情報:
警視庁捜査一課特殊犯捜査係・門倉澄男:金融犯罪の多くを手がける
白水銀行総務担当・風間人士:指宿と同じ任を受けており、時に情報交換する間柄

2013

07

07

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オレたちバブル入行組. 池井戸潤



バブル・ピークの直前、半沢直樹たち五人はそれぞれ夢を抱き、東京中央銀行の門を
くぐった。それから十数年、半沢は大阪西支店の融資課長となったが支店長が無理に
融資を通した企業が倒産し、全責任を押しつけられてしまう。同期からの情報、課内の
協力を得、五億円という債権回収に動く半沢。潰されるのが先か、回収が先か。

氏の本はここを立ち上げる前にほぼ読んでしまったので、カテゴリがないということに。
本書はバブル時代の軽い本だと思っていたので読まなかったのですが、今回カテゴリ
作成のために読み、お…面白い、「痛快」とはまさにこういうこと。バブル期に入社した
現中間管理職・半沢直樹の「泣き寝入りはしない、十倍返し」劇場に引き込まれます。
シリーズ化しているようなので、追っていきます。

狙ったわけではないのですが、今日からドラマが始まるようです。

半沢直樹シリーズ情報: オレたちバブル入行組.

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