2015

01

06

コメント

魔術師の視線. 本田孝好



楠瀬薫は出版社を退職、ビデオジャーナリストが寄せ集まった会社に所属していた。
出版社時代に不倫をすっぱ抜いた政治家が入閣することを知った夜、初仕事として
ビデオを回した元超能力少女・諏訪礼が訪ねてくる。超能力をトリックと暴いたことに
加担した罪悪感もあり、ストーカー狂言と思いながらも薫は礼を部屋に泊めてしまう。
だが、二つの過去は、一人の男を介して薫の気付かないところで繋がっていた。

不倫記事をすっぱ抜いた政治家と、トリックを暴いたもと超能力少女が、どう絡むか。
能力者と政治家が絡んだ「ストレイヤーズ・クロニクル」で好きになった方だったので、
楽しみでしたが、転がり方が複雑でした。少女は能力者なのか、それだけで美味しい
ワタクシだったのですが、薫も色々持っているようでした。
スポンサーサイト

2013

11

04

コメント

MISSING. 本多孝好



眠りの海/祈灯/蟬の証/瑠璃/彼の棲む場所

死ぬために海に飛び込んだ私が瞼を開けると、そこは波打ち際の岩場だった。
焚火を挟んで座っている見知らぬ少年に助けられたらしかった。死ななければ
ならない理由を少年に問われる。少年にふさわしくない老成した瞳をした彼は
話を聞いた後、思いもかけなかったことを話し出す。(眠りの海、より)

小説推理新人賞を受賞した「眠りの海」を含む、短編集です。あれ、どこにも
「MISSING」がない(笑)。「MISSING」というテーマ、という意味でしょうか。
確かに、何かを失くしたらしき主人公たちが、少しヒネた一人称で語ります。
それが彼らなりの失くしたものへの、自分への、処理の仕方なのでしょうか。
重く始まり徐々に軽快に、最後は考えようによってはスゴいオチです。

2013

08

18

コメント

at Home. 本多孝好



at Home/日曜日のヤドカリ/リバイバル/共犯者たち

泥棒の父、結婚詐欺師の母、印刷所として普通の仕事の他に、パスポートの変造を
している長男、中学生の長女に小学生の次男。5人家族は、それなりに平和だった。
だがある日、結婚詐欺のターゲットから、母の身代金一千万円を要求された。相手も
同業者だったのだ。一千万円を造って、受け渡しに向かう長男たちだったが、事態は
思わぬ方向へ進んでいく。(at Home.より)

4つの家族の愛の形が書かれている、短編集です。いずれも少し特殊な環境ですが、
それだけに家族愛を求めるのかなとも思います。時に、濃厚すぎる話もありましたが。
「人間として根本的な何かが負けてる気がする」長男が次男に向かって一言。これは
笑いました。表題作「at Home」の一場面。前後の会話も是非、お楽しみ下さい。

2013

06

04

コメント

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3. 本多孝好



亘の破綻は治っている。信じられない学の言葉だったが、疑う理由も見当たらない。
昴は、亘奪還に向け動き出す。一方、渡瀬も自らが信じる進化のために、大規模な
シェルターをつくっていた。渡瀬の命を狙うアゲハ、渡瀬と共にいる亘を奪い返す昴。
目的を一にしない二組がシェルターに向かうが、そこには銃弾が待ち受けていた。

最終巻です。思い入れのある作品が最後の最後で残念になってしまうことは少なく
ありません。ストーリーの緊迫感と、最後にコケないで欲しいという緊張感で、やー、
疲れました。結果は、昴は昴のまま。甘すぎず苦すぎず、大好物のまま終了です。
希望も絶望も有り過ぎない、いい感じなんですが、上手く表現できません。。。

シリーズ情報;ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1ACT-2

2012

12

04

コメント

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2. 本多孝好



今回の渡瀬の依頼は、アゲハの一人を生きたまま連れてこいというものだった。技術系の
国際会議に、アゲハたちの生みの親が出席する。それを狩りにくるアゲハを狩れといのだ。
昴は、手を組もうというアゲバの申し出を断り、彼らの未知の能力と国際会議で対立する。
昴に秘策はあるのか。一方、セキュリティ会社の不穏な動きが、会場に更なる混乱を招く。

特化した能力を持つ昴たちと殺戮を繰り返す謎の集団アゲハが、ライン違いでつくられた
ものであったこと、殺戮はその復讐であること。前作はそこまでが判明して終了しました。
本作はアゲハの構成とその能力が、昴の頭の良さと性格の悪さが、明らかになりました。
そして、アゲハの中心的人物・学と昴がついに対面、今後の展開を更にわからなくさせる
深い会話を交わします。確かに昴の背中を押したと思い、次回作を楽しみに待ちます。

シリーズ情報;ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1

2012

11

16

コメント

チェーン・ポイズン. 本多孝好



突発性難聴に冒された若き天才バイオリニスト如月は、発病して1年半後に自殺した。
妻と7歳の子供を殺された持田は、犯人の死刑が執行された1年1ヶ月後に自殺した。
発病後と死刑執行後に彼らをインタビューしていた週刊誌記者・原田は、2週間の間に
続けてアルカロイド系の毒物で自殺したこと、自殺を1年以上も待ったことに疑問を持つ。
そして、元OLが3人目の自殺者と知った原田は、毒を彼らに運んだ存在を感じ取る。

ストレイヤーズ・クロニクルの乾いた感じが好きだったのですが、これはまた違う感じで。
これはもしやどんでんの伏線と思ったものが、やはりそうで、しかもそっちの終わり方が
いや、ネタバレになってしまいます。辛くて美味しいと思っていたら、後味に甘さが残り、
あれれみたいな感じでしょうか。どうやらあまり複雑なものが苦手なようです。

2012

06

10

コメント

ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1. 本多孝好



問題なのは大物政治家の娘ではなく、彼女の持ち出したファイルだった。同じ施設で育った昴たちは、
野党の若手政治家・渡瀬から仕事を受けていた。今度の渡瀬の依頼は、家出した大物政治家の娘を
誰よりも早く保護すること。勿論ファイルも一緒にだ。特化した能力を使い、動き始めた昴たちだったが、
去年の夏から残虐な殺人事件を続けている集団、アゲハの影がチラつく。

田島昭宇氏の表紙やイラストについつい手が伸び・・・失礼な動機でしたが、どストライクな内容でした。
そこそこ「多重人格探偵サイコ」がチラくつことがありましたが、やはり別物です。謎の施設で育った昴と
仲間たちは特化した能力を持ち、望まない渡瀬からの依頼をこなし続けています。ですが、この案件は、
昴たちの今までの生活を変えてしまうアゲハとの出会いでもあり、それを通して、この世界の入門編を
無理なくこちら側にも教えてくれるのです。昴たちとアゲハたち、今後の展開が楽しみです。

プロフィール

シカフ

Author:シカフ
シカフ衛星Cへようこそ!

日本ブログ村

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索フォーム

軽量 ページネーション

Designed by

Ad