2018

05

16

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60 ー誤判対策室ー.石川智健



六十年/六十の壁/刑事訴訟法第六〇条/六十兆個の細胞/
六十分/刑事法六〇条

誤判対策室:死刑が確定した死刑囚が拘置所で無罪を訴え続けている
場合に、事件を再調査する組織。刑事・弁護士・検察官で構成される。

定年退職を控えた刑事・有馬は、冤罪を仄めかした客の話を入手した。
自らの贖罪のため、誤判対策室を巻き込み調査を始める有馬だったが、
本人の協力が得られない。弁護士の世良、検事の春名も各々の立場を
活かして調査するも、刑執行の時間が迫る。

全く違う職種が集まる誤判対策室。その架空の組織が無理なく展開し
真相に迫る。と思いきや、新しい展開です。どんでん返しになるんで
しょうか。続編が出るとしたら、どこから始まるか興味があります。
長編は章まで書かないのですが、本作は拘りがあるようなので記載。

有馬英治:定年退職間際の刑事
世良章一:叩き上げの掲示に憧れる弁護士、少しズレている
春名美鈴:起訴した三件が連続して無罪判決となった検事
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2018

05

13

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あの世とこの世を季節は巡る.沢村鐡



水の中の黒/山手六道輪廻線/漣の彼方/オール・オーライト

明彦は水泳の代表選手。だが、学校のプールは改修工事で夏休み中使用
できず、夏限定でスポーツクラブのプールを使用出来ることになった。
快適なプールだが異変を感じる明彦は、プールを見上げる慎治と出合う。
慎治は異変の元である者と話してみるという。(水の中の黒、より)

この方は警察と怪異とどちらの小説も書けるんですね。しかも、こんな
雰囲気で。霊と会話できる慎治を主人公に、それぞれ視点人物を変えた
短編集です。それぞれ新しい人物が登場しますが、まだ重要人物がいる
ようなので、続編確実ですね。楽しみです。

広橋明彦:小学六年生
香菜江:その妹、小学四年生
多田:明彦がスポーツクラブで知り合った
日下慎治:二十代半ば
相川祐仁:中学三年生
神木田朗:小学校高学年
上野公園七井教授

2018

05

10

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家日和.奥田英朗



サニーデイ・ここが青山/家においでよ/グレープフルーツ・モンスター/
夫とカーテン/妻と玄米御飯

妻の仁美が家具類を持って家を出た。仁美は大手家電メーカーで小洒落た
電化製品のデザイナーで、一方の正春は平凡な営業マンだった。冷蔵庫と
洗濯機とベッド以外は持ち出され、徐々に家具を揃えた部屋は、独身者の
夢の部屋となり、同期が押し掛けるようになる。(家においでよ、より)

深刻な理由は特に無かったが、別居することになった正春と仁美。主に
話は正春の家具・電化製品購入録となります。そこがまた楽しい。家族
持ちでは難しい、最新のオーディオセットやホームシアター等を購入し、
同期が羨ましがり押し掛ける、蘇る大学生生活。ラストは書けませんが
どの短編も心温まります。

2018

05

04

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どちらとも言えません.奥田英朗



奥田先生スポーツを語る。この方がこんなにスポーツを愛しているとは
全く想像出来ませんでした。サッカーに始まり野球で終わるという感じ
ですが、間に相撲も挟んでおります。マラソンをされているようですが、
そこは語りがありません。垣間見える本音がツボです。

2018

05

01

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屈折率.佐々木譲



元商社マン安積啓二郎は、兄に代わって経営不振の実家であるガラス工場の
社長になった。一年ほどかけて売却するつもりであったが、ガラス陶芸家の
透子と出会いが啓二郎を変えた。ガラスの魅力に目覚め、工場を存続させる
べく、啓二郎は新しい道を見出して行く。

あれ、これは誰の作品だったっけ?佐々木譲氏?殺人も戦争もないけれど?
いやー、本当に途中で道に迷いました。無意識に次は殺人と思っているので
啓二郎に当たりが強いと、この人が!と思い、しかし何もない?あれあれと
読み進み、あ、これは企業小説なんだと気付きを繰り返すという為体です。
個人的には、企業対象なのでもう少し追い込まれ感が欲しいところでした。

2018

04

24

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夢探偵フロイト.内藤了



マッド・モラン連続死事件

未来世紀大学4年生、城崎あかねは足りない単位を取得するため、夢科学
研究所の手伝いをすることとなった。夢科学研究所は夢を可視化するプロ
ジェクトを進めていた。何かに追われながら森から廃墟に逃げる、という
同じ悪夢をみる被験者の協力で再現映像を作るが、途中で被験者と連絡が
つかなくなる一方で、同じ悪夢を見る者の共通点が浮かんでくる。

途中までリング系のホラーになるのか、夢からの入るミステリになるのか
わからなかったのですが、フロイト教授が悪夢に対して思うところがある、
そうなるような過去があるらしいことが出てきたので、ホラーではないな
と。その時点で続編決定です。他のシリーズとも絡むか楽しみですね。

城崎あかね:未来世紀大学人文学部4年生、ペコ
風路亥斗:来世紀大学教授、夢科学研究所責任者、フロイト
森本太志::未来世紀大学情報工学修士課程、ヲタ森

2018

04

15

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五覚堂の殺人.周木律



Burning Ship
2000.04

沼四郎が設計した志田家の別荘、五覚堂。百合子は同じゼミに所属する同級生
志田悟と訪れる。そこで、悟の祖父の遺言状が通知され、殺人事件が発生した。
その事件の映像を、十和田は善知鳥神から五覚堂で見せられる。一方、宮司は
過去の志田家の事件から導かれ、五覚堂を目指す。過去の事件に二人は挑む。

百合子は五覚堂の事件現場に、十和田は五覚堂で過去の事件映像を見せられる、
宮司は23年前の事件から五覚堂を目指すよう仕組まれる。善知鳥神が背後から
全てを操っているのは明白ですが目的はわかりません。宮司兄妹が理由もなく
巻き込まれているのではなく、間違いなく過去に理由がありそ、や、あります。
2014年に刊行された本作を2000年になぜ設定したのか。そこも絡みますかね。

十和田只人:放浪の数学者
善知鳥神:天才数学者
宮司司:警察庁刑事局警視
宮司百合子:その妹、大学院生

沼四郎:建築家、初作では驫木煬
志田幾郎:医師・数学者を経て哲学者、五感の哲学者とも

堂シリーズ情報:眼球堂の殺人双孔堂の殺人.五覚堂の殺人.

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