2012

06

19

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The Indifference Engine. 伊藤計劃



女王陛下の所有物/The Indifference Engine/Heavenscape/
フォックス葬送/セカイ、蛮族、ぼく。/A.T.D:Automatic Death■ EPISODE:0/
From the Nothing,With Love./解説 伊藤計劃&円城塔/屍者の帝国

ゼマ族とホア族と政府軍の戦闘は、オランダの介入によって停戦に合意した。エンツァら
少年兵は、戦争はもう終わったとゼマもホアも同じ施設に閉じ込められる。だが、家族を
殺し、村を焼き払ったホア族を許せる筈も無い。そんなエンツァたちに援助国の医師は、
心に注射を、通称・公平化機関(Indifference Engine)を行うというが・・。
ルワンダ大虐殺、少年兵問題などを下敷きとした、「The Indifference Engine」より。

「伊藤計劃記録」「伊藤計劃記録:第弐位相」から、創作に当るものを抜粋・再編集された
本書です。短編集のようで読みやすいです。医学部学生のワトソンが主人公でしょうか、
遺作「屍者の帝国」は、盟友・円城塔氏が書き継ぐ・・・ワタクシ読む、でしょう。
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2012

05

17

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伊藤計劃記録 第弐位相. 伊藤計劃



小説・散文・漫画・伊藤計劃:第二位相で構成されており、小説・漫画は下記の各二編。
フォックスの葬送/heavenscape
NO DISTANCE, BUT INTERFACE/女王陛下の所有物
また、伊藤計劃:第二位相とは氏の個人ブログで2004年から2009年まで。

本書のほぼ3分の2がブログです。そのブログが映画語りが多く、ワタクシ映画をほとんど
見ないので難しい話ばかりでしたが、「CASSHERN」は好きです。そして、他にも映画を
惹かれた映画が挙がっているので、やはりこの感覚が好きなのだなーと改めて思いました。
ブログが終わりが近づくにつれ、病状の悪化が伝わってきてしまったら辛いと思ってしまい
何回も中断してしまったのですが、今回、最後まで読めて良かったです。

2011

06

11

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伊藤計劃記録. 伊藤計劃



小説・散文・インタビュー・映画評で構成されており、小説は下記の四短編。
The Indifference Engine/SFマガジン:2007,11.
セカイ、蛮族、ぼく。/バルバロイ:2007,12.
From the Nothing,With Love./SFマガジン:2008,4.
屍者の帝国(未完)/SFマガジン:2009,1.

散文には、敬愛する小島秀夫監督や氏の心の一冊「ディファレンス・エンジン」について、
デビューの経緯からランクインまで共通項の多い円城塔氏とのインタビュー、などなど。
また、作家デビュー以前に個人サイトで発表した映画評31本が収録されています。


未完の「屍者の帝国」を読むと今までにない展開を感じさせる作品で、完成された本が
読みたかったと思います。月並みですが、本当に残念です。この本は、新作を読めない
寂しさと戦いつつ、ここまできたら氏の本は全部読んでしまおうと開き直って読みました。

2011

03

14

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ハーモニー. 伊藤計劃



世界中に核弾頭が落ちた<大災禍>。放射能で増加する癌患者や突然変異のウイルス脅威。
それら健康への危機を前にして、世界は構成員の健康を第一に気遣う生府を基本単位とした、
医療福祉社会へと移行した。発達した医療分子に管理された健康の中、トァンは2人の少女と
餓死を選んだ。―――13年後、大量自殺に端を発した世界的な「宣言」に、生き残ったトァンは
職権を行使し調査する。そして、あの時、ただ1人逝かせてしまった少女の影を見る。

虐殺器官」にどこか似ているようで似ていない、筆者によるとテーマが対になっているそうです。
カバーデザインも黒と白の対照的で、主人公の内面的なものも私感ですが対照的に感じました。
仕事には従順でもトラウマに振り回されているクラヴィスと、仕事を利用してでもトラウマにケリを
つけようとするトァン。よく社会復帰できましたと、トァンを誉めてあげたいですね。

2010

12

08

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メタルギア ソリッド. 伊藤計劃



ガンズ オブ ザ パトリオット

冷戦が終わりを告げると、箍が外れたかのように世界中で小さな争いが噴出した。
戦場に送り込む兵士を提供し始めた民間軍事会社が、戦争をID管理された傭兵と
無人兵器による代理戦争に変えていった。暗号名ソリッド・スネーク。彼は伝説の男、
幾度となく世界を破滅から救ってきたが、その肉体は急速な老化に蝕まれていた。
だが、大手の民間軍事会社を裏で束ね、強大な軍隊を率いた蹶起の準備が進んで
いるという情報を掴んだソリッドは、宿命の兄弟を葬るため戦場に赴く。


ゲームシリーズの最終作「メタルギアソリッド4」のノベライズです。シリーズ背景の
奥が深い世界観が既にあるので、ゲームを知らない人間には背景を理解するのも
一苦労でした。名前も似たようなカタカナで、忙しい時期にちょろちょろ読んだことも
よくなかったのでしょうが・・・。ですが、筆者自身がこのシリーズの小島秀夫監督の
20年にも及ぶファンであるためか、作品への気合がばしばし伝わってきます。
読んでいて「虐殺器官」が髣髴とされ、このシリーズに影響を多く受けたのだなと。
著者のあとがき、小島氏の言葉、その全てを合わせて一冊であると感じました。

2010

11

10

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虐殺器官. 伊藤計劃



9・11後、核爆弾によってサラエボが消失、先進諸国はテロ対策に市民をID管理、
自由と引き換えに安全を得たが、発展途上国では内戦や民族紛争が頻発していた。
米国情報軍大尉クラヴィスは、ジョン・ポールの命を追っていた。ID管理をすり抜け、
入った国を混沌に転がり落とし、多くの無辜の命を奪っていく。彼は謎の男だった。
クラヴィスは彼を追い詰められるのか?大量虐殺を引き起こす器官とは何か?

数多くの賞賛の言葉と共に本屋に平積みされていたオーラで、予約を待ちに待って
やっと読むことが出来ました。解説にもありますが、「題材は凄まじいが、繊細」です。
クラヴィスの一人称「ぼく」で語られる、淡々とした文章の効力だけではないと思われ
ますし、分析も出来ませんが、個人的には好きです。さらに、この感じの好き具合は、
最後の数頁で一気に興醒めしてしまうことも多いので、最後までスリル満点でした。
唯一のイタイ点は文庫本なのですが文庫本カバーに入らず、読むとき常に皆さまに
『虐殺器官、読んでます』とお知らせしながら読んでいる自分の姿です。

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