2019

06

19

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黒面の狐.三津田信三



建国大学から軍歴を重ねた物理波矢多は思うところあり、大学に通った身ながら戦後は九州で炭鉱夫となった。その過程で知り合った合里光範に世話になりながら働いていたが、ある日の落盤事故で合里が犠牲になってしまう。その混乱の中、炭鉱住宅の一号棟で注連縄で首を縊った死体が相次ぐ。そこに絡む黒い狐面は呪いなのか。

背表紙に新シリーズと書かれてありましたが、戦後の炭鉱という限定した場所で話が進みますので一体どういうシリーズになるのか、読み終わった今でもよくわかりません。物理が他の炭鉱を経ながら炭鉱に纏わるシリーズになるのか、本作は一つの形として狐面が絡んでいくシリーズなのか。炭鉱夫が体験した黒い狐面の女、首縊りの死体が見つかる前に出没する黒い狐面の男。相次ぐ事件はホラーなのかミステリなのか、最後まで引っ張ります。
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2019

05

28

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怪談のテープ起こし.三津田信三



序章/死人のテープ起こし/留守番の夜/幕間(一)/集まった四人/屍と寝るな/幕間(二)/黄雨女/すれちがうもの/終章

作家・三津田信三が編集者だった頃、『死にたがる場所』の企画で紹介されたライターは、自殺する間際に残したメッセージテープを集めていると言う。三津田は企画を進めるためのサンプル原稿を送ってもらうことにした。だが、サンプル原稿を受け取った後、ライターはテープを送りつけ失踪してしまう。(死人のテープ起こし、より)

「小説すばる」に不定期連載した怪奇短篇を纏めるため、編集者と打ち合わせすることころから序章が始まります。そこで既に、世界に取り込まれています。他の作品も怪談実話のテープ起こしを編集者が手伝い、その結果の怪異が幕間で語られています。最後はやはり人間が怖いと思えるところもありました。

2017

08

24

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どこの家にも怖いものはいる. 三津田信三



向こうから来る 母親の日記/異次元屋敷 少年の語り/
幽霊物件 学生の体験/光子の家を訪ねて 三女の原稿/
或る狂女のこと 老人の記録

全く別の二つの話なのに、どこか妙に似ている気がして仕方がない…
自分のファンであり全く他分野の編集者である三間坂から、ある母親の
日記と少年の速記原稿を渡された。それらを読むのを避けているうちに
三間坂から三つ目の話を見付けたと連絡が入る。三津田は意を決して、
一連の話に取りくむ。やがて、四つ目五つ目の話までが見付かる。

土地も時代も書いた人物にも全く共通点がない話に、妙な引っ掛かりを
覚え、互いに調べる中に話と重なる怪異が起こります。そこは怪談好き
作家シリーズなので経験値から怪異も回避できるようですが、行くところ
まで行ってしまった悲惨さがないので、少し物足りないですね(笑)。

三津田信三: ホラーミステリ作家
三間坂秋蔵: 河漢社編集者

2017

04

05

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八獄の界. 三津田信三



死相学探偵 6

今週末にバスに乗れば、黒術師のもとに連れて行く。黒捜課の刑事・曲矢が、
黒術師がネット上の崇拝者たちを集めようとしていると俊一郎に知らせに来た。
しかも、俊一郎に潜入しろと言う。仕方なく所定の場所に行き、バスに乗り込む
俊一郎。だが、バスは黒術師の結果か事故の衝撃か、異空間に行ってしまう。

黒術師との直接対決はないのですが迫って来てる感があります。予想以上に
俊一郎に焦点が合っているので、次は一気に進むことを期待してしまいます。
最後、奈良の杏羅町に住む祖母が、顔無しに憑かれた子供のお祓いに行くと
いう展開があり。その話読んでいたような...読んでいないような...。

死相学探偵シリーズ情報: 
十三の呪. 四隅の魔. 六蠱の軀. 五骨の刃. 十二の贄. 八獄の界. 

2016

03

27

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十二の贄. 三津田信三



死相学探偵 5

両親も知らず児童養護施設で育った悠真のもとに、弁護士が訪れた。大面家
当主・幸子が悠真を引き取りたいという。幸子の四番目の夫と家政婦との間に
出来た子供が悠真であり、同様の異母兄弟が七人、幸子の異母兄弟が五人、
同居しているという。一年後、幸子が亡くなり、驚くべき遺言状が披露された。
その背後に動く黒術師の影、依頼は俊一郎に持ち込まれた。

夜中の墓所から始まります。そのままゾクゾクいくと思ったのですが意外にも
あっさり系でした。黒術師も何となく保留という感じ、中休み的なのでょうか。
真館市はちょいちょい出てくるので、要チェックですね。

死相学探偵シリーズ情報: 
十三の呪. 四隅の魔. 六蠱の軀. 五骨の刃. 十二の贄.

大面家は茄新市、隣は摩館市 

2016

02

29

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誰かの家. 三津田信三



つれていくもの/あとあとさん/ドールハウスの怪/
湯治場の客/御塚様参り/誰かの家

幽霊屋敷を隈なく探検すれば報酬を出す。友人の言葉に吊られた少年は、
屋敷に忍び込んだ。生活感のない広大な屋敷の各部屋には、何故か白い
シーツをかけられた人形が置いてあったのだが・・・。(誰かの家、より)

作家・三津田信三の世界、とは言っても、家シリーズではないのでした。
自身の体験談や誰かから聞いた話をまとめた短編集です。

2015

05

05

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のぞきめ. 三津田信三



序章/覗き屋敷の怪/終い屋敷の凶/終章

私が編集者だった頃、利倉成留が学生時代に貸別荘地でバイト仲間と怪異に
巻き込まれた話を聞いた。そして作家になり、憑き物信仰を調べるうちに市井の
民族研究者であった四十澤想一から、彼の体験談を綴ったノートを譲り受ける。
私は、十数年の時を経て同じ村で起きた二つの怪異譚を収集したのだ。だが、
それは二つの怪異の元凶にふれることだった。

作家三津田信三シリーズと思うのですが、いつものように名乗らないんですよ。
この世界も入り組んでいるので油断できません。序章では二つの怪異譚を手に
入れた経緯、二つの体験談、終章にはこの怪異のある謎を探ります。ホラーと
ミステリの融合ですが、ゾクゾクは若干ユルいかもです。

覚書:
編集者から作家になった私、作家三部作や刀城言耶シリーズを執筆
奈良の杏羅町の拝み屋(死相学探偵シリーズの?)
侶磊村筆頭地主、北磊の砥館家、創め屋敷
南磊の鞘落家、終い屋敷

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