2018

02

14

コメント

空中ブランコ.奥田英朗



空中ブランコ/ハリネズミ/義父のヅラ/ホットコーナー/女流作家

麻布学院大学医学部付属病院神経科勤務で大学講師の池山達郎は、日々
戦っていた。義父の野村は現学部長、医学部のトップ。そして、ヅラだ。
池山は、そのヅラを剥ぎたい衝動と日々戦っている。身の破滅だからだ。
池山は悩み伊良部の診察を受けたが、ヅラを剥ぐ以外に治す法はないと
伊良部は池山の医局を訪ねて来た。(義父のヅラ、より)

これは名作になっています。前作は伊良部の滅茶苦茶さに振り回されて、
副産物的な解決らしきものが見えたのですが、本作は患者自らが気付き
癒され、解決に導けているのです。本作は池山以外にも外科医の倉本も
登場し、3人でヅラを巡って組み合うなど青春を感じてジーンときます。
第131回直木賞受賞作品です。

シリーズ情報:イン・ザ・プール.空中ブランコ.
スポンサーサイト

2018

02

07

コメント

警察手帳.古野まほろ



警察官への道/刑事の生きざま/警察組織の掟/30万人警察職員の人間学

本書は警察手帳に対するマニアックな愛の本かと勝手に思っていましたが、
どうやら警察手帳を持つ人達の、もとキャリアが巨大な組織を「ある程度」
語った一冊です。職人でもある刑事への尊敬の念も感じ、TVドラマにある
キャリアと現場刑事との垣根が低いように感じました。

2018

02

04

コメント

イン・ザ・プール.奥田英朗



イン・ザ・プール/勃ちっ放し/コンパニオン/
フレンズ/いてもたっても

伊良部総合病院の地下一階にある神経科。身体の不調を訴え連日通いつめる
和雄は、医師から受診を促される。そこには白く太った医師・伊良部一郎が。
振り切れた伊良部の指示はトンデモなく、その奇抜さに驚くばかりだったが
何故か頷いてしまう。(イン・ザ・プール、より)

プール依存症の患者と共にプールに行く。治療なのか、いやむしろ伊良部が
ハマっている感が。伊良部に振り回される彼らの着地点はどこなのでしょう。
春日センセとも違った新しい精神科医師の登場でした。振り回される患者の
伊良部への一言。呑気を独り占めしやがって、笑えます。

シリーズ情報:イン・ザ・プール.

2017

11

24

コメント

自作の小屋で暮らそう. 高村友也



Bライフの愉しみ

Bライフってなんだ?/ドキュメント Bライフ/
準備・計画・予備知識/Bライフ再論

路上生活中の筆者のダンボールハウスに、役所の職員がちょいちょい
訪れるようになり、もっと安心して好きなだけゴロゴロ出来る場所を探す。
山梨の雑木林に土地を買い小屋を建てるまでのノウハウ本。
Bライフ=Basic Life=必要最低限の生活 と、定義付けられています。

だと思うんですが...。横になって寝るだけなのに月に何万円も払うなんて
正気の沙汰ではない。そう考える筆者が新鮮です。そう考えるとワタクシ
常識の塊で、家を建てる方が面倒と思えてしまいます。

2016

08

04

コメント

牛を屠る. 佐川光晴



働くまで/屠殺場で働く/作業課の一日/作業課の面々/大宮市営と
畜場の歴史と現在/様々な闘争/牛との別れ/そして屠殺はつづく

北海道大学法学部を卒業、出版社に勤めたものの一年で失職した筆者が、
作家になるまで勤めた屠殺場での在り方を書いた一冊です。小説と勝手に
思って借りたのですが、自身のお話でした。以前、好きな作家のエッセイを
読んだ時に何かが壊れ、以降その作家の作品を読むことがなくなったので
読むのを躊躇ったのですが、あのシリーズを書いた人がどのような経緯を
持つのか、その好奇心が勝ちました。

2016

07

25

コメント

おれたちの約束. 佐川光晴



おれたちの約束/あたしのあした

父親の横領事件により一家離散、伯母が運営する札幌市の養護施設
魴鮄舎で中学を卒業した陽介は、東北平成学園高等学校に入学した。
特待生として授業料は免除、返済無用の奨学金も獲得し、寮に移った。
個性豊かな同級生にも恵まれ、初めての学園祭を迎えた当日、巨大な
地震が陽介たちを襲う。(おれたちの約束、より)

魴鮄舎を出た陽介。新たな高校生活と仮釈放となった父親との確執が
描かれています。日々成長していく若者と、過ちを犯した父親。何事も
なかったようには戻れないかも知れませんが、逃げない陽介とそれを
支える友情が…(涙)。師として見習いたいです。

シリーズ情報: おれのおばさん. おれたちの青空. おれたちの約束.

2016

07

04

コメント

おれたちの青空. 佐川光晴



小石のように/あたしのいい人/おれたちの青空

父親の横領事件により一家離散、伯母が運営する札幌市の養護施設
魴鮄舎で中学三年生となった陽介。同施設の同級生である卓也たちも
それぞれ自分の進む道を決めて、魴鮄舎を旅立つ日が近づく。

卓也、伯母の恵子、陽介の一人称連作短編集です。時系列はそのまま
流れる中、回想という形で卓也が、恵子が、過去を振り返ります。しかし、
陽介、卓也の推進力は尊敬しますし、陽介の名言集もつくれそうです。

シリーズ情報: おれのおばさん. おれたちの青空. 

プロフィール

シカフ

Author:シカフ
シカフ衛星Cへようこそ!

日本ブログ村

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

カレンダー

01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -

検索フォーム

軽量 ページネーション

Designed by

Ad