2016

08

04

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牛を屠る. 佐川光晴



働くまで/屠殺場で働く/作業課の一日/作業課の面々/大宮市営と
畜場の歴史と現在/様々な闘争/牛との別れ/そして屠殺はつづく

北海道大学法学部を卒業、出版社に勤めたものの一年で失職した筆者が、
作家になるまで勤めた屠殺場での在り方を書いた一冊です。小説と勝手に
思って借りたのですが、自身のお話でした。以前、好きな作家のエッセイを
読んだ時に何かが壊れ、以降その作家の作品を読むことがなくなったので
読むのを躊躇ったのですが、あのシリーズを書いた人がどのような経緯を
持つのか、その好奇心が勝ちました。
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2016

07

25

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おれたちの約束. 佐川光晴



おれたちの約束/あたしのあした

父親の横領事件により一家離散、伯母が運営する札幌市の養護施設
魴鮄舎で中学を卒業した陽介は、東北平成学園高等学校に入学した。
特待生として授業料は免除、返済無用の奨学金も獲得し、寮に移った。
個性豊かな同級生にも恵まれ、初めての学園祭を迎えた当日、巨大な
地震が陽介たちを襲う。(おれたちの約束、より)

魴鮄舎を出た陽介。新たな高校生活と仮釈放となった父親との確執が
描かれています。日々成長していく若者と、過ちを犯した父親。何事も
なかったようには戻れないかも知れませんが、逃げない陽介とそれを
支える友情が…(涙)。師として見習いたいです。

シリーズ情報: おれのおばさん. おれたちの青空. おれたちの約束.

2016

07

04

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おれたちの青空. 佐川光晴



小石のように/あたしのいい人/おれたちの青空

父親の横領事件により一家離散、伯母が運営する札幌市の養護施設
魴鮄舎で中学三年生となった陽介。同施設の同級生である卓也たちも
それぞれ自分の進む道を決めて、魴鮄舎を旅立つ日が近づく。

卓也、伯母の恵子、陽介の一人称連作短編集です。時系列はそのまま
流れる中、回想という形で卓也が、恵子が、過去を振り返ります。しかし、
陽介、卓也の推進力は尊敬しますし、陽介の名言集もつくれそうです。

シリーズ情報: おれのおばさん. おれたちの青空. 

2016

06

23

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おれのおばさん. 佐川光晴



東大合格者ナンバーワンの名門開聖学園に通う、中学二年生の陽介は、
父親の横領事件が発覚し退学。母の姉が運営する札幌の児童養護施設
魴鮄舎に預けられた。強烈な個性を放つ伯母・恵子とそれぞれの事情で
預けられた中学生達と共に暮らしながら、陽介は多くを学び成長する。

陽介の一人称で話が進みます。父の横領発覚で、エリート校を退学して
養護施設に。急な環境の変化にも関わらず陽介は前に進んでいきます。
それは今までに培われた何かと現在の何かなのかと思いました。

卓也とは特に仲良くなりますが、お互いの背景も知らずに暮らす中に
「人と人はお互いの何もかもを知らなくてもつきあっていけるからこそ、
いつかすべてを知っても、それまでと変わりなくつきあい続けられる」
と陽介は思います。確かに、友人の家族や専攻など覚えませんしね。

シリーズ情報: おれのおばさん.

2015

08

19

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実験. 田中慎弥



実験/汽笛/週末の葬儀

下村満は文芸誌の新人賞を受賞して4年経つ。新作の構想を考えている時、
うつと診断された幼馴染、三田春男に久しぶりに会うことになった。その帰り、
渡されたうつのパンフレットを読んだ満に、ある考えが浮かぶ。(実験、より)

幼馴染がうつになったからといって三十過ぎてから急に会うものでしょうか。
しかも、帰りにパンフレットまで渡され、今後もお付き合い確定的な。何故か
春男の母親の押しの強さばかりが際立ち、「実験」的なものに目が行かない
ワタクシは、読み方を間違っているのかも知れません。

2011

08

21

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湿地帯. シャーロッテ・ローシュ



ヘレン・メメルは18歳、もの心ついたときから持病がある。それは痔。ある日、その付近を
シェービングした時に傷つけてしまい、裂肛で緊急手術となる。介護士のロビンに術後の
肛門の写真を撮影してもらったり、離婚した両親を再婚をさせようと自らを傷つけながらも
頑張るが、二度目の緊急手術を機に新しい旅立ちをする。

痔のぷにょぷにょ部分を"カリフラワー"と呼んだり、女性の"湿地帯"に独自の哲学?を
貫いたり。ドイツで2008年売れに売れた話題の、お下品だけれどもキュートなタブーを
超えたヘレンの入院手記です。そして退院するときには、両親への執着からも卒業する
という、思いがけないヘレンの心の旅立ちが書かれている、意外な自立本でした。

2011

04

30

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人体冷凍. ラリー・ジョンソン+スコット・バルディガ



不死販売財団の恐怖

救急救命士として25年間働き続け、燃え尽きけたラリーは、人体冷凍保存を行う会社の
求人を知った。死後の処置を円滑に行うため、医療常識を知る人材を募集していたのだ。
施設見学の結果、入社したラリーだったが、杜撰な実情を知り内部告発を決意した。

著者が会社を内部告発し、現在も戦っているという本です。途中、頭部切断から冷凍まで
作業を追った写真が数枚あり、白黒ながらそれが駄目な方にはオススメ出来ません。

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