2018

05

22

コメント

呪い殺しの村.小島正樹



両親の死の真相に迫るため、「まつろわぬ民」について父の調査を継ぐ
決意をした探偵の海老原。糸瀬家の三つの奇跡を調べるために海老原が
訪れた不亡村で殺人事件が発生する。一方、都内で発生した殺人事件の
調査で不亡村を訪れた警視庁管理官の鴻上。二人の調査は、やがて同じ
過去に遡っていく。

題名からホラー色が強いかと思いましたが、残念ながら奇跡はがっつり
探偵が解明してしまいました。海老原はそのために動いているので仕方
ないのですが。事件の真相?は微妙でした。最後もう一歩引いてグレー、
またはもう一歩押しておかないと、鴻上さんの立場がないのではないか
と思うのはワタクシだけでしょうか。
スポンサーサイト

2018

05

19

コメント

ブリザード.早見俊



D6 犯罪予防捜査チーム

二宮信次郎は念願の刑事になり、犯罪予防捜査チームに配属された。警視庁
目黒南警察署署長の肝煎りで新設された部署だが、地下一階の物置にあった。
しかも組織からはみ出した吹き溜まり6人、ドリフトのD6と揶揄されていた。
やる気のないD6の面々だが、補導した少女を救うために動き出した信次郎に
チームが巻き込まれ、解決に向けて力を合わせていく。

荒れた高校生だった信次郎は一人の刑事に救われ、自らも刑事を目指します。
補導した少女を放っておけず、家族とも関わるうちに、やがて大きな事件に
発展していく流れは面白いのですが、人間関係が軽いところが微妙です。

2018

05

16

コメント

60 ー誤判対策室ー.石川智健



六十年/六十の壁/刑事訴訟法第六〇条/六十兆個の細胞/
六十分/刑事法六〇条

誤判対策室:死刑が確定した死刑囚が拘置所で無罪を訴え続けている
場合に、事件を再調査する組織。刑事・弁護士・検察官で構成される。

定年退職を控えた刑事・有馬は、冤罪を仄めかした客の話を入手した。
自らの贖罪のため、誤判対策室を巻き込み調査を始める有馬だったが、
本人の協力が得られない。弁護士の世良、検事の春名も各々の立場を
活かして調査するも、刑執行の時間が迫る。

全く違う職種が集まる誤判対策室。その架空の組織が無理なく展開し
真相に迫る。と思いきや、新しい展開です。どんでん返しになるんで
しょうか。続編が出るとしたら、どこから始まるか興味があります。
長編は章まで書かないのですが、本作は拘りがあるようなので記載。

有馬英治:定年退職間際の刑事
世良章一:叩き上げの掲示に憧れる弁護士、少しズレている
春名美鈴:起訴した三件が連続して無罪判決となった検事

2018

05

13

コメント

あの世とこの世を季節は巡る.沢村鐡



水の中の黒/山手六道輪廻線/漣の彼方/オール・オーライト

明彦は水泳の代表選手。だが、学校のプールは改修工事で夏休み中使用
できず、夏限定でスポーツクラブのプールを使用出来ることになった。
快適なプールだが異変を感じる明彦は、プールを見上げる慎治と出合う。
慎治は異変の元である者と話してみるという。(水の中の黒、より)

この方は警察と怪異とどちらの小説も書けるんですね。しかも、こんな
雰囲気で。霊と会話できる慎治を主人公に、それぞれ視点人物を変えた
短編集です。それぞれ新しい人物が登場しますが、まだ重要人物がいる
ようなので、続編確実ですね。楽しみです。

広橋明彦:小学六年生
香菜江:その妹、小学四年生
多田:明彦がスポーツクラブで知り合った
日下慎治:二十代半ば
相川祐仁:中学三年生
神木田朗:小学校高学年
上野公園七井教授

2018

05

10

コメント

家日和.奥田英朗



サニーデイ・ここが青山/家においでよ/グレープフルーツ・モンスター/
夫とカーテン/妻と玄米御飯

妻の仁美が家具類を持って家を出た。仁美は大手家電メーカーで小洒落た
電化製品のデザイナーで、一方の正春は平凡な営業マンだった。冷蔵庫と
洗濯機とベッド以外は持ち出され、徐々に家具を揃えた部屋は、独身者の
夢の部屋となり、同期が押し掛けるようになる。(家においでよ、より)

深刻な理由は特に無かったが、別居することになった正春と仁美。主に
話は正春の家具・電化製品購入録となります。そこがまた楽しい。家族
持ちでは難しい、最新のオーディオセットやホームシアター等を購入し、
同期が羨ましがり押し掛ける、蘇る大学生生活。ラストは書けませんが
どの短編も心温まります。

2018

05

07

コメント

革命前夜.須賀しのぶ



昭和の終わった日。バッハを深く思う眞山柊史は、東ドイツでピアノ留学を
始めた。各国から集まった才能に自分のピアノを見失っていく日々、教会で
美しいピアノ奏者に魅せられる。だが、彼女は国家保安省の監視対象だった。
ベルリンの壁崩壊前のドデスデンで音楽と思想の違いに翻弄される柊史だが、
やがて彼は自分の音と思いを見出していく。

解説で朝井リョウ氏が読後、自分自身が存在しない世界を舞台に物語を作り
上げることができる「書けないものない系」の書き手だと語られていました。
非常に抑えた書かれ方ですが切迫感があり、まさに革命前夜です。人物も皆、
個性的で魅力的でした。そして、最後泣けます。

現状滞っていることがあり、音楽全く関係ナシなのですが柊史のスランプに
勝手に思い入れてしまいました。年末の振り返りで再登場しそうです。

2018

05

04

コメント

どちらとも言えません.奥田英朗



奥田先生スポーツを語る。この方がこんなにスポーツを愛しているとは
全く想像出来ませんでした。サッカーに始まり野球で終わるという感じ
ですが、間に相撲も挟んでおります。マラソンをされているようですが、
そこは語りがありません。垣間見える本音がツボです。

プロフィール

シカフ

Author:シカフ
シカフ衛星Cへようこそ!

日本ブログ村

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

カレンダー

04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

検索フォーム

軽量 ページネーション

Designed by

Ad